033【駿府城】徳川家康の“隠居城”にして、静岡のどまんなかに残る歴史の舞台

こんにちは♪

今回は、静岡市にある【駿府城(すんぷじょう)】をご紹介します。

静岡駅から歩いてすぐの場所に広がる駿府城公園。

ここには、天下人・徳川家康が晩年を過ごしたお城として知られる駿府城が、今も静かにその歴史を伝えています。

お堀に囲まれたのびやかな公園と、再建された櫓(やぐら)や門が調和する風景は、都会の中にある癒しの歴史スポット

街なか散歩とあわせて、気軽に歴史ロマンを感じられるお城なんです♪

駿府城ってどんなお城?

駿府城の歴史はとっても古く、室町時代の今川氏の時代から始まります。

その後、今川家の人質としてこの地で幼少期を過ごしたのが――のちの徳川家康。

天下統一を果たした家康が、将軍職を息子・秀忠に譲ったあとに、隠居先として選んだのがこの駿府城なんです。

「人生のスタート地点に、最期の居場所を。」

そんな思いが込められたお城って、なんだかロマンがありますよね。

観光のポイントはここ!

●東御門・巽櫓がとっても立派!
現在残っている駿府城の建物は、復元された「東御門」と「巽櫓(たつみやぐら)」。
白壁と黒の下見板のコントラストが美しく、まさに江戸城を思わせるような立派な造りです。

内部は資料館になっていて、家康公にまつわる展示や、当時の城下町の様子を学ぶことができます。

●天守台発掘現場が見学できる!
実は駿府城の天守台は、現在も発掘調査の真っ最中
「日本最大級の天守台」とも言われていて、運がよければ調査の様子を間近で見られるかも♪

●のんびり過ごせる駿府城公園
お堀に囲まれた広大な公園は、芝生広場や池、遊歩道が整備されていて、地元の人たちの憩いの場にもなっています。
春は桜、秋は紅葉と、四季折々の自然も楽しめますよ。

●静岡ならではの“お茶体験”も
公園内には、「紅葉山庭園」や「お休み処」などで静岡茶と和菓子を楽しめるスポットも。
お城と一緒に、静岡らしい“おもてなし時間”をどうぞ♪

アクセス・入園料・営業時間

🚃最寄駅
JR「静岡駅」北口から徒歩約10分
静鉄「新静岡駅」からも徒歩約10分

🚗車の場合
東名高速「静岡IC」から約20分
※周辺にコインパーキングあり

🏯東御門・巽櫓 入館料
大人 200円/小中学生 50円
(紅葉山庭園との共通券もあり:大人360円)

🕒営業時間
9:00〜16:30(入館は16:00まで)
※月曜休館、祝日の場合は翌平日休

📍住所:静岡県静岡市葵区駿府城公園1-1

小話:家康公が最後に選んだ「住みたい城」

「大御所政治」として、隠居後も実権を握っていた徳川家康。

その活動の舞台がここ駿府城でした。

城の建設にも相当こだわっていたそうで、江戸城にも劣らぬ規模の天守を建てたとされています(※現在は現存せず)。

晩年、駿府で静かに暮らしながらも、国の未来を思っていた家康公――なんだか人間味を感じますよね。

ちなみに、家康公の遺体は一度ここ駿府で荼毘にふされた後、日光東照宮へ葬られたとされていて、その点でも重要な地なんです。

周辺の観光スポットもおすすめ♪

●静岡浅間神社
駿府城から徒歩圏内。カラフルな社殿が美しく、徳川家ともゆかりの深い名社です。

●静岡市歴史博物館(2023年オープン)
駿府城のすぐそばにできた新しい歴史ミュージアム。展示がわかりやすくて面白いと評判です!

●青葉シンボルロード&静岡グルメ
駿府城周辺には、静岡おでんや抹茶スイーツのお店もたくさん。ぶらぶら歩きながらご当地グルメを楽しんで♪

●日本平や久能山東照宮へも♪
少し足をのばせば、家康公をまつる久能山東照宮へもアクセスできます。ロープウェイで行く参拝も旅気分満点。

人気の秘密は「街なかにありながら、歴史と自然を感じられること」

駿府城が人気なのは、“駅チカ”でアクセスがよく、のんびりと歴史散策が楽しめるから

お城そのものの見応えはもちろん、まわりの公園や茶処もセットで楽しめるのが魅力です。

「お城=遠くて山の上にあるもの」というイメージをくつがえしてくれる、やさしいお城旅ができますよ♪

まとめ:家康の“帰る場所”で、静かな時間を

【駿府城】は、天下を治めた家康公が人生の最後に戻ってきた、心のよりどころのようなお城。

今では市民の憩いの場になっていて、観光客にも静かにその魅力を伝えています。

忙しい日常の合間に、ちょっと立ち寄ってほっとひと息。

歴史と自然に包まれながら、心がほどける時間を過ごしてみてくださいね。