011【切磋琢磨】仲間と共に成長する力

皆さんは何かに挑戦するとき、一人で頑張るタイプですか?

それとも、仲間と切磋琢磨せっさたくましながら成長していくタイプでしょうか?

今回は、努力しながら互いに高め合うことを意味する四字熟語 切磋琢磨せっさたくま について、ストーリーを交えて紹介します。

■「切磋琢磨」の意味

切磋琢磨せっさたくま」とは、仲間同士で競い合い、励まし合いながら技術や人格を高め合うこと を指します。

もともとは、「玉や石を磨き、美しく仕上げる」という意味の言葉 でしたが、そこから「人がお互いに磨き合い、成長する」という意味で使われるようになりました。

■「切磋琢磨」の起源

この言葉の由来は、中国の古典『詩経しきょう』と『礼記らいき にあります。

詩経しきょう』では、「君子くんしせっし、し、たくし、」と書かれています。

  • 「切」 は骨や象牙ぞうげを削ること
  • 「磋」研磨けんますること
  • 「琢」 は石をること
  • 「磨」 は磨き上げること

これらの工程を通して、美しい装飾品そうしょくひんができるように、人も努力を積み重ねて磨かれていく という考え方が生まれました。

■「切磋琢磨」のたとえ話

〜ライバルと共に成長する少年たち〜

ある町に、剣道が大好きな二人の少年、タケルとコウジがいました。

二人は幼い頃から剣道道場に通い、毎日練習に励んでいました。

タケルはもともと才能があり、コウジは最初はタケルにまったく勝てませんでした。

しかし、コウジは諦めずに努力を重ね、負けるたびにタケルの技を研究し、必死に稽古しました。

すると次第にコウジの腕前は上がり、タケルも簡単には勝てなくなりました。

今度はタケルも「コウジに負けたくない!」と、さらに練習に打ち込むようになります。

二人はお互いをライバルとして意識しながらも、試合が終われば「今日のあの技、すごかったな!」と認め合い、より強くなるために助け合っていました。

ついに二人は全国大会の決勝で対決。

試合は白熱し、最後はコウジが勝利しましたが、タケルも笑顔で「お前、やっぱり強くなったな!」と称えました。

こうして二人は 切磋琢磨せっさたくま しながら成長し、最高のライバルであり最高の仲間となったのです。

■「切磋琢磨」を活かす場面

この言葉は、さまざまな場面で使えます。

勉強やスポーツ で仲間と競い合うとき
仕事 で同僚と協力しながらスキルを高めるとき
趣味や特技 を磨き、仲間と共に成長するとき

自分一人の努力も大切ですが、良きライバルや仲間がいると、さらに成長できますよね!

■ まとめ

切磋琢磨せっさたくま」とは、互いに励まし合い、競い合いながら成長していくことを意味します。

「自分をもっと成長させたい!」と思ったときこそ、周りの仲間と 切磋琢磨せっさたくま してみませんか?

お互いに磨き合いながら、より高みを目指していきましょう!