
皆さんは何かに挑戦するとき、一人で頑張るタイプですか?
それとも、仲間と切磋琢磨しながら成長していくタイプでしょうか?
今回は、努力しながら互いに高め合うことを意味する四字熟語 「切磋琢磨」 について、ストーリーを交えて紹介します。
■「切磋琢磨」の意味
「切磋琢磨」とは、仲間同士で競い合い、励まし合いながら技術や人格を高め合うこと を指します。
もともとは、「玉や石を磨き、美しく仕上げる」という意味の言葉 でしたが、そこから「人がお互いに磨き合い、成長する」という意味で使われるようになりました。
■「切磋琢磨」の起源
この言葉の由来は、中国の古典『詩経』と『礼記』 にあります。
『詩経』では、「君子は切し、磋し、琢し、磨す」と書かれています。
- 「切」 は骨や象牙を削ること
- 「磋」 は研磨すること
- 「琢」 は石を彫ること
- 「磨」 は磨き上げること
これらの工程を通して、美しい装飾品ができるように、人も努力を積み重ねて磨かれていく という考え方が生まれました。
■「切磋琢磨」のたとえ話
〜ライバルと共に成長する少年たち〜
ある町に、剣道が大好きな二人の少年、タケルとコウジがいました。
二人は幼い頃から剣道道場に通い、毎日練習に励んでいました。
タケルはもともと才能があり、コウジは最初はタケルにまったく勝てませんでした。
しかし、コウジは諦めずに努力を重ね、負けるたびにタケルの技を研究し、必死に稽古しました。
すると次第にコウジの腕前は上がり、タケルも簡単には勝てなくなりました。
今度はタケルも「コウジに負けたくない!」と、さらに練習に打ち込むようになります。
二人はお互いをライバルとして意識しながらも、試合が終われば「今日のあの技、すごかったな!」と認め合い、より強くなるために助け合っていました。
ついに二人は全国大会の決勝で対決。
試合は白熱し、最後はコウジが勝利しましたが、タケルも笑顔で「お前、やっぱり強くなったな!」と称えました。
こうして二人は 「切磋琢磨」 しながら成長し、最高のライバルであり最高の仲間となったのです。
■「切磋琢磨」を活かす場面
この言葉は、さまざまな場面で使えます。
✅ 勉強やスポーツ で仲間と競い合うとき
✅ 仕事 で同僚と協力しながらスキルを高めるとき
✅ 趣味や特技 を磨き、仲間と共に成長するとき
自分一人の努力も大切ですが、良きライバルや仲間がいると、さらに成長できますよね!
■ まとめ
「切磋琢磨」とは、互いに励まし合い、競い合いながら成長していくことを意味します。
「自分をもっと成長させたい!」と思ったときこそ、周りの仲間と 切磋琢磨 してみませんか?
お互いに磨き合いながら、より高みを目指していきましょう!