
こんにちは!
今日は論語の一節「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う」を、たとえ話とともにわかりやすく紹介します。
この言葉の意味
この言葉は、孔子が弟子たちに教えたものです。
「他人が自分を理解してくれないことを気にするのではなく、自分が他人を理解しようとしないことを反省しなさい」
という意味になります。
つい「なんで自分のことをわかってくれないんだ!」とイライラしてしまうこと、ありますよね。
でも、そんなときこそ「自分は相手のことをどれだけ理解しようとしているだろう?」と考えるべきだ、と孔子は教えています。
たとえ話
ある会社に、新入社員のタカシ君がいました。
彼は仕事を一生懸命頑張っていましたが、なかなか上司に認めてもらえません。
「こんなに頑張っているのに、なんで評価してくれないんだ!」と不満ばかり募ります。
そんなある日、先輩社員がタカシ君に言いました。
「上司が君を評価してくれないって悩んでるけど、君は上司のことを理解しようとしたことある?」
タカシ君はハッとしました。
自分の努力ばかり気にして、上司の考えや期待を知ろうとしていなかったのです。
そこで、タカシ君は上司の話をよく聞き、どんな仕事を求めているのかを学ぶようにしました。
その結果、自然と上司との関係がよくなり、やがて評価されるようになりました。
まさに「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う」ですね!
この言葉の起源
この言葉は『論語』の「学而篇」という章に書かれています。『論語』は、中国の春秋時代に孔子の言葉や行動を弟子たちがまとめた書物です。
当時の中国では、「いかにして立派な人間になるか」が重要なテーマでした。
孔子は「人に認められること」よりも「自分がどれだけ他人を理解できるか」が大切だと説きました。
まとめ
「人の己を知らざるを患えず、人を知らざるを患う」は、他人に理解されないことを悩むよりも、まず自分が相手を理解しようとする姿勢が大切だという教えです。
もし「なんで自分をわかってくれないんだ!」と思ったら、「自分は相手のことをどれくらい理解しようとしているだろう?」と考えてみると、新しい発見があるかもしれませんね!
次回も論語の教えをわかりやすく紹介しますので、お楽しみに!