
こんにちは!
今回は、老子の有名な言葉 「大器は晩成す」 をわかりやすく紹介します。
「もっと早く結果を出さなければ……」
「周りはどんどん先に進んでいるのに、自分は何をしているんだろう」
そんなふうに感じることはありませんか?
人生では、努力しているのに、なかなか結果が出ない時期があります。
でも、「大器は晩成す」という言葉には、すぐには形にならない時間にも意味がある、という見方が込められています。
今回は、たとえ話を交えながら、「大器は晩成す」という言葉が伝えていることを紹介します。
ことばの意味
「大器は晩成す」とは、大きな器が完成するまで時間がかかるように、大きな人物も、時間をかけて成長していくという意味で使われる言葉です。
「大器」は、大きな器という意味です。
そして「晩成」は、「完成するまでに時間がかかる」ということ。
たとえば、小さな器なら比較的早く作れるかもしれません。
でも、とても大きく立派な器を作ろうとすれば、それだけ時間も手間も必要になります。
人も同じです。
若いころからすぐに才能を発揮する人もいれば、経験を重ねることで、少しずつ力をつけていく人もいます。
だから、今すぐ結果が出ないからといって、「自分には才能がない」と決めつける必要はありません。
これまでの経験や失敗、人との出会いなどが、あとになって大きな力になることもあります。
「遅れている」のではなく、時間をかけて土台を作っていると考えることもできるわけです。
たとえ話
ここで、二人の人物を思い浮かべてみましょう。
一人は、若いころから仕事ができて、周囲からも「すごい人だ」と評価されているAさん。
もう一人は、なかなか思うような結果を出せず、何度も失敗しているBさんです。
Aさんは順調に出世し、周囲からも高く評価されていきます。
一方、Bさんは失敗するたびに原因を考え、少しずつ仕事の知識を身につけ、人との接し方も学んでいきました。
何年か経ったころ、大きな仕事を任されることになります。
そこで力を発揮したのは、意外にもBさんでした。
これまでの失敗や経験が、すべて役に立ったのです。
若いころには目立たなかったBさんでしたが、長い時間をかけて身につけた経験が、大きな強みになっていました。
この話のように、成長の速さは、人によって違います。
早く結果が出ることだけが、成長ではありません。
時間をかけたからこそ身につくものもあります。
老子の「大器は晩成す」という言葉には、そんな見方が込められていると考えられます。
ことばの起源
「大器は晩成す」は、中国の古典『老子道徳経』第41章に出てくる言葉です。
原文では、
「大方無隅、大器晩成、大音希聲、大象無形」
と書かれています。
書き下し文では、
「大方は隅無く、大器は晩成し、大音は声希く、大象は形無し」
となります。
この中の「大器晩成」が、現在の「大器晩成」という四字熟語につながっています。
一般的には、「大人物は世に出るまでに時間がかかる」という意味で使われています。
ただし、ここには少し興味深い点があります。
『老子』の「大器晩成」については、「大きな器は完成するのが遅い」という解釈だけではなく、「大きな器は完成しない」という意味にとる説もあります。
つまり、現在私たちが使っている「時間をかけて大きな人物になる」という前向きな意味とは、少し違った読み方もあるということです。
とはいえ、現在では「大器晩成」は、すぐに結果が出なくても、時間をかけて成長していくことで、やがて大きな成果につながるという意味で広く使われています。
長い人生を考えると、この言葉はなかなか味わい深いですよね。
おすすめ書籍
『大器晩成列伝 遅咲きの人生には共通点があった!』(著:真山知幸)
人生の後半で花開いた偉人たちの歩みを紹介した一冊です。
思うように結果が出ない時期にも、経験や努力を積み重ねることに意味があると感じさせてくれます。
「自分は遅れているのでは?」と感じたときに、前向きな気持ちを与えてくれる本です。
まとめ
今回は、老子の言葉 「大器は晩成す」 を紹介しました。
この言葉を今の私たちの生活に置き換えるなら、
「人の成長には、それぞれの時間がある」
ということではないでしょうか。
なかなか結果が出ないとき、周りと自分を比べて焦ってしまうことがあります。
でも、人生は短距離走ではありません。
これまで経験してきたことや、失敗したこと、遠回りしたことも、あとになって大きな力になるかもしれません。
今はまだ形になっていなくても、じっくり時間をかけて成長している途中なのかもしれません。
「自分は遅れている」と感じたときこそ、「大器は晩成す」という言葉を思い出してみてはいかがでしょうか。
それでは、また次回👋