056【萩城】海と山に守られた、城下町の時間を歩く

こんにちは♪

今回は山口県の日本海側、歴史ある城下町・萩にたたずむ【萩城】をご紹介します。

指月山のふもとに築かれたこのお城は、自然に包まれた優美なたたずまいと、幕末の歴史に深く関わった舞台として、今も多くの人をひきつけています。

城そのものは今では天守を残していませんが、広々とした石垣やお堀、そして城跡からの眺めは、過ぎ去った時代の風を静かに感じさせてくれますよ。

萩城ってどんなお城?

【萩城】は、関ヶ原の戦いの後、1604年に毛利輝元によって築かれました。

それまで西日本を広く治めていた毛利家ですが、関ヶ原で敗れたことで所領を大幅に縮小。その本拠地として選ばれたのが、ここ萩でした。

指月山のふもとと、海に面した独特の立地に築かれたこの城は、防御に優れた「海城」として知られます。

明治維新後に廃城となり、天守は取り壊されてしまいましたが、石垣やお堀、土塀などが今も残り、国の史跡にも指定されています。

観光の見どころポイント

●指月山とお城跡のコントラスト
山のふもとに石垣が続き、背後には緑深い指月山。
天守は失われたものの、そのスケールの大きさや構造美は、歩いてみるとしっかり伝わってきます。
朝や夕方に訪れると、時間の流れがゆったり感じられておすすめです。

●美しいお堀と石垣
お堀沿いには、きれいに積まれた石垣が今も残っています。
水面に映る石垣や周囲の緑が美しく、写真スポットとしても人気。
散策路が整備されているので、のんびりお散歩もできますよ。

●城下町とのセット観光が楽しい
萩城の見どころは、お城跡だけではありません。
周辺には白壁の続く武家屋敷通りや、明治維新の志士たちゆかりの旧宅も点在しています。
まち全体がまるで“歴史のテーマパーク”のような感覚です♪

●登山もOK!指月山からの眺め
お城の裏手にそびえる指月山には登山道があり、20〜30分ほどで山頂へ。
頂上からは萩の街や日本海を一望できます。気軽に自然と触れ合いたい方にもぴったりです。

アクセス・入場料・営業時間

🚃最寄駅
JR「東萩駅」から萩循環まぁーるバスで「指月公園入口」下車すぐ

🎫入園料(指月公園・萩城跡)
大人 220円/小中学生 100円
※共通券あり(萩博物館・旧久保田家住宅などとのセット)

🕒営業時間
8:00〜18:30(4月〜10月)
8:30〜16:30(11月〜2月)
※年中無休・季節により変動あり

📍所在地
山口県萩市堀内

小話:幕末の風を今に伝える「志士たちのふるさと」

萩は「明治維新の原点」と呼ばれるほど、幕末から明治にかけて多くの偉人を輩出しました。

吉田松陰、木戸孝允、高杉晋作など、名だたる人物たちがこの地で学び、語らい、未来を描いたのです。

萩城もまた、彼らが歩いた風景の一部として、静かにその歴史を語り続けています。

周辺の観光スポット

●萩城下町エリア(堀内地区)
白壁の土塀やなまこ壁が続く、歴史情緒あふれる町並み。着物レンタルでそぞろ歩きも人気です。

●松陰神社
吉田松陰を祀る神社。境内には松下村塾や宝物館もあり、幕末ファンにはたまらないスポットです。

●萩博物館
萩の自然や歴史を学べる大型施設。萩城の模型や出土品も展示されています。

人気の秘密は「町全体がお城の記憶を残していること」

【萩城】は天守が残っていないお城ですが、その代わりに町全体が歴史を語ってくれます。

お城、武家屋敷、志士たちの旧宅、そして町の雰囲気すべてがリンクしていて、まるでひとつの大きな歴史舞台に足を踏み入れるような気分に。

観光と同時に“感じる旅”ができるのが、萩ならではの魅力です。

まとめ:静かで深い時間が流れる、歴史と町の旅へ

【萩城】は、にぎやかな観光地とはまた違う、しっとりとした時間が流れる場所。

歴史と自然に寄り添いながら、心を落ち着けて旅をしたい方にぴったりです。

城跡だけでなく、まち歩きや地元グルメと一緒に楽しめば、きっと忘れられない旅の思い出になるはず。

次の旅では、そんなやさしい時間を探しに、ぜひ萩を訪れてみてくださいね♪