005【多賀城】千年の時を越えて、みちのくの古都へおさんぽ

こんにちは♪

今回は宮城県にある【多賀城たがじょう】をご紹介します。

お城というより「古代の都」といったほうがぴったりかもしれません。

多賀城たがじょうは、奈良時代につくられた日本最古級の城跡のひとつ。

歴史好きさんだけでなく、のんびりした風景や神社めぐりが好きな方にもおすすめのスポットなんですよ。

静かで広々とした空間に、昔のロマンがぎゅっとつまった【多賀城たがじょう】へ、一緒に旅してみませんか?

多賀城ってどんなところ?

多賀城たがじょうは、奈良時代の724年ごろ、大和朝廷が蝦夷えみしとの関係を築くために築いた「政庁」です。

お城といっても天守や石垣があるわけではなく、ここは東北の政治・軍事・文化の中心地として栄えた場所。

その後400年以上にわたって、陸奥国むつのこくふ府」として大きな役割を果たし続けました。

政庁跡の石段や、復元された建物の基壇きだん、そして周囲ののどかな風景は、まるで時が止まったような静けさを感じさせてくれます。

ちょっとした小話

実は多賀城たがじょう百人一首にも詠まれているんです。

あの有名な和歌、

にしはば いざ言問こととはん 都鳥みやこどり わがおもひとは ありやなしやと」
(在原業平)

この和歌は、多賀城たがじょうの近くの「多賀城碑たがじょうひ」や、そこから見える景色にまつわるものと言われています。

石碑は奈良時代のものとされており、東北に現存する最古の碑文ひぶんとして国の特別史跡にも指定されています。

ロマンあふれるスポットとして、静かな人気を集めているんですよ。

観光のポイントはここ!

●政庁跡(せいちょうあと)
広大な敷地に、古代の官庁建物があった場所。現在は基壇が残され、見晴らしの良い丘の上からの眺めが絶景です!

●多賀城碑(たがじょうひ)
歴史好きさんにはたまらないスポット。碑文には、多賀城の歴史や修理の記録が刻まれていて、当時の重要性が伝わってきます。

●多賀城廃寺跡(たがじょうはいじあと)
かつてこの地域にあったお寺の跡地で、塔の礎石がぽつんと残っています。こちらもとても静かで、時を感じる場所。

●多賀城跡ガイダンス施設
2021年に新しくなった展示施設で、出土品やジオラマ、映像などを通じて、古代の多賀城をわかりやすく学べます。観光のスタートにおすすめ!

アクセス・入館料・営業時間

🚃最寄駅:JR東北本線「国府多賀城駅」から徒歩約10分
(仙台駅から電車で約20分ほどとアクセスも良好)

🏯入館料(ガイダンス施設):無料

🕒営業時間(ガイダンス施設):9:00~16:30(休館日:月曜日・年末年始)

📍住所:宮城県多賀城市市川

※野外の遺構は自由に散策できますが、日差し・風対策を忘れずに!

周辺の観光スポット

●多賀神社
「延命長寿」「開運」のご利益があるとされ、地元でも大切にされている神社。多賀城跡から歩いて行けます♪

壺碑通つぼのいしぶみどお
古代東山道の一部で、歴史散歩にはぴったりの道。道沿いにはカフェや資料館もあり、のんびりと歩きたくなるエリアです。

●東北歴史博物館(隣接市:多賀城市→隣の利府町)
電車で1駅、徒歩でもアクセス可能。縄文から現代までの東北の歴史が学べる大型施設で、子どもから大人まで楽しめます。

人気の秘密って?

多賀城たがじょう】が人気なのは、“東北に古都があったという驚きとロマン”にあります。

派手さはないけれど、ここに立つと日本の「はじまりのころ」に少しだけ触れられたような、不思議な気持ちになるんです。

また、観光地としても混雑が少なく、静かに自分のペースで楽しめるのも魅力のひとつ。

春や秋の散歩コースとしても人気です。

まとめ

多賀城たがじょう】は、華やかなお城とは違うけれど、しっとりとした歴史の重みと、やさしい風景が広がる場所です。

ふとした瞬間に、千年前の人々の暮らしや思いに思いを馳せられるような、そんなお城(跡)です。

静かに過ごしたい休日や、ちょっと歴史に触れてみたい旅にぴったり。

ぜひ一度、やわらかな風に吹かれながら歩いてみてくださいね♪