
こんにちは!
今回は、千葉県香取市にある「香取神宮」について、ちょっと人に話したくなる雑学を紹介します。
香取神宮といえば、立派な楼門や本殿が有名です。
でも、実はそれだけではありません。
「なぜ香取神宮は神宮と呼ばれるの?」
「要石って何?」
「昔から、どんな神様が祀られているの?」
そんな疑問を知っていくと、参拝がもっと楽しくなります。
今回は、香取神宮にまつわる歴史や言い伝えを見ていきましょう。
香取神宮の御祭神は武の神様
香取神宮の御祭神は、
経津主大神(ふつぬしのおおかみ)
です。
経津主大神は、日本神話に登場する神様です。
香取神宮の公式サイトによると、「国譲り」の神話にも登場します。
天照大神の命を受けて、経津主大神は武甕槌大神とともに出雲へ向かいます。
そこで大国主神に国を譲るよう伝えたとされています。
そのため、経津主大神は古くから武道の神様として信仰されてきました。
現在でも、勝運や交通安全、災難除けなどの御神徳で信仰されています。
勝負に挑むときだけでなく、さまざまな願いを託されてきた神様です。
香取神宮が「神宮」と呼ばれる理由
ここも、ちょっとした雑学です。
昔から「神宮」と呼ばれる神社は、特別な存在でした。
香取神宮の公式サイトによると、明治以前に「神宮」の称号を持っていたのは、伊勢・香取・鹿島の3社だったとされています。
つまり香取神宮は、昔から特別に崇敬されてきた神社の一つだったわけです。
今では全国に「○○神宮」という名前の神社があります。
でも、その歴史を知ると、香取神宮という名前にも重みを感じますね。
「要石」にまつわる不思議な言い伝え
香取神宮の雑学で、ぜひ知っておきたいのが「要石」です。
境内には、地面から石の一部が顔を出しています。
これが要石です。
実は、この石には昔から伝わる不思議な言い伝えがあります。
昔、この地方では地震が多く、人々は地震をとても恐れていたそうです。
そこで、
「地中には大きなナマズがいて、暴れて地震を起こしている」
と考えられていました。
そこで香取と鹿島の神様が、地中深くまで石を差し込み、大ナマズを押さえたという言い伝えが残っています。
香取神宮の要石は「凸形」。
一方、鹿島神宮の要石は「凹形」とされています。
そして、どちらも地中深くまで続いていると伝えられています。
さらに面白い話があります。
江戸時代、水戸光圀公が香取神宮を訪れた際、
「この石は一体どこまで続いているのだろう?」
と気になったのか、掘らせたという言い伝えがあります。
ところが、いくら掘っても根元を見ることができなかったとされています。
もちろん、これは昔から伝わる言い伝えです。
でも、
「地中深くまで続く巨大な石」
という話を聞くと、実際に見てみたくなりますよね。
三本杉には不思議な言い伝えがある
香取神宮には、「三本杉」と呼ばれる大きな杉があります。
この杉には、源頼義公にまつわる言い伝えが残っています。
昔、源頼義公が香取神宮を訪れたとき、
「天下泰平、社頭繁栄、子孫長久」
の3つを願いました。
そして、
「3つの願いがかなうなら、この杉は三つに分かれるだろう」
と祈ったところ、杉が三つ叉に分かれたと伝えられています。
これが、現在の「三本杉」だといわれています。
今でも香取神宮の境内に残る、ちょっと不思議な杉です。
神社にある大きな木を見るときも、こうした言い伝えを知っていると、少し違って見えてきますよね。
本殿には300年以上の歴史がある
香取神宮の本殿も、見逃せません。
現在の本殿は、元禄13年、つまり1700年に徳川幕府によって造営されました。
今から300年以上も前です。
しかも、国の重要文化財に指定されています。
長い年月を経ても、こうして残っているのはすごいことですよね。
神社を訪れたとき、
「きれいな建物だな」
だけで終わらせるのは、少しもったいないかもしれません。
「この建物は、いつ建てられたんだろう?」
と少し調べてみる。
それだけで、同じ景色でも見え方が変わってきます。
実は国宝もある香取神宮
香取神宮には、もう一つ驚きの雑学があります。
なんと、国宝を所有しています。
その宝物が、
「海獣葡萄鏡(かいじゅうぶどうきょう)」
です。
直径は約29.6cm。
重さは約4.56kgあります。
鏡の表面には、獅子や馬、鹿、麒麟、孔雀、鳳凰など、さまざまな動物や鳥が描かれています。
そして、この鏡は正倉院御物と四国大山祇神社の神鏡と合わせて「日本三銘鏡」と呼ばれています。
1953年には国宝に指定されました。
しかも、千葉県の工芸品として唯一の国宝です。
香取神宮というと、
「歴史のある大きな神社」
というイメージが先に来るかもしれません。
でも実際には、神話だけではなく、貴重な文化財も数多く残されています。
公式サイトによると、県指定文化財以上の宝物・文化財だけでも200点余りを収蔵しています。
こうしたことを知ってから訪れると、参拝の楽しみ方も変わってきますね。
12年に一度だけ行われる大きな祭り
香取神宮には、もう一つ知っておきたい行事があります。
それが、12年に一度行われる「式年神幸祭」です。
この祭りでは、御神輿を乗せた御座船が利根川を進みます。
さらに、甲冑を身につけた武者たちも行列に加わります。
香取大神の東国平定を今に伝える、勇壮な祭りです。
しかも、香取神宮では2026年に式年大祭・式年神幸祭が行われました。
12年に一度しか見られない祭りだからこそ、知っておくと香取神宮の歴史をより身近に感じられますね。
📚おすすめ書籍
『神社の解剖図鑑 日本各地の神様とご利益がマルわかり』(著:米澤貴紀)
神社の建物や鳥居、狛犬、神紋などの意味から、日本の神様や神話まで、イラストを交えてわかりやすく解説した本です。
香取神宮のように、歴史や神話を知ることで楽しみ方が広がる神社との相性も抜群です。
神社をただ参拝するだけでなく、
「この建物にはどんな意味があるんだろう?」
と考えながら楽しみたい人におすすめです。
2016年刊行の本ですが、現在も販売されており、神社について幅広く学べる入門書です。
まとめ
今回は、千葉県にある香取神宮の雑学を紹介しました。
香取神宮には、
- 経津主大神が祀られている
- 昔から「神宮」と呼ばれてきた
- 要石には大ナマズを押さえる言い伝えがある
- 三本杉には3つの願いにまつわる言い伝えがある
- 本殿は1700年に造営された
- 千葉県の工芸品として唯一の国宝を所有している
- 12年に一度の式年神幸祭が行われる
など、知ると面白い話がたくさんあります。
特に要石の話は、ちょっと不思議ですよね。
神社は、ただお参りする場所ではありません。
そこに残された神話や歴史、言い伝えを知ると、境内の景色が少し違って見えてきます。
もし香取神宮を訪れる機会があれば、ぜひ要石にも足を運んでみてください。
「昔の人は、ここにどんな思いを込めたんだろう?」
そんなことを考えながら歩くのも、神社巡りの楽しみ方の一つですよ。
それでは、また次回。
参考:香取神宮公式サイト
