
こんにちは!
茨城県鹿嶋市にある鹿島神宮をご存じですか?
鹿島神宮は、長い歴史を持つ神社です。
ところが、境内には「それ、どういうこと?」と思ってしまうような不思議な話がいくつも残っています。
たとえば、
「なぜ鹿島神宮には鹿がいるの?」
「地震を起こすナマズを押さえている石があるって本当?」
「どれだけ掘っても底が見つからなかった石って?」
今回は、そんな鹿島神宮の中から、特に知っておきたい雑学を紹介していきます。
鹿島神宮の御祭神は「武の神」
まず知っておきたいのが、鹿島神宮の御祭神です。
お祀りされているのは、武甕槌大神。
日本神話では、天照大御神の命を受け、香取神宮の御祭神である経津主大神とともに出雲へ向かい、大国主命との国譲りを成し遂げた神様とされています。
こうしたことから、鹿島神宮では昔から「武の神」として、武運や勝運を願う人々から厚く信仰されてきました。
さらに、鹿島神宮の歴史は古く、創建は神武天皇元年(紀元前660年)と伝えられています。
その後、武将たちからも厚く信仰されました。
徳川家康や徳川秀忠も鹿島神宮に社殿を奉納しており、現在の社殿にもその歴史が残っています。
つまり鹿島神宮は、単に「古い神社」というだけではありません。
日本の神話や武士の歴史とも深くつながっている神社なんです。
雑学① 鹿島神宮の「鹿」は神様の使い
鹿島神宮と聞いて、意外に思う人がいるかもしれません。
境内には、実際に鹿が飼われています。
「なぜ神社で鹿なの?」
と思いますよね。
これには神話に関係した言い伝えがあります。
国譲りの神話では、鹿の神である天迦久神が、天照大御神の命を武甕槌大神に伝える重要な役割を果たしたとされています。
そのため、鹿島神宮では鹿を神の使いとして大切にしてきました。
さらに興味深いのが、奈良の鹿との関係です。
奈良の春日大社を創建するとき、鹿島の神様の御分霊を鹿の背中に乗せて運んだという言い伝えがあります。
つまり、
鹿島の鹿 → 奈良へ
という、神様を運ぶ物語が残っているんですね。
奈良公園の鹿を見ると、ただ「鹿がたくさんいる」と思ってしまいます。
でも、その背景には鹿島神宮とつながる古い言い伝えがある。
そう考えると、ちょっと見方が変わってきますね。
雑学② 地震を起こすナマズを押さえる「要石」
鹿島神宮の雑学で、特に有名なのが要石です。
この石には、ちょっと不思議な言い伝えがあります。
昔から、
「地震を起こすナマズの頭を、要石が押さえている」
と伝えられてきました。
地震が起こると、
「ナマズが暴れている」
と考えられていた時代があったんですね。
そこで、鹿島神宮の要石がナマズを押さえ、地震を鎮めていると考えられたのです。
なんとも豪快な話です。
そして、さらに面白い話が残っています。
江戸時代、水戸徳川家の徳川光圀が、
「この石はいったい、どこまで地中に埋まっているんだ?」
と確かめようとしたそうです。
そこで、なんと7日7晩にわたって掘らせたと伝えられています。
ところが、掘っても掘っても石の底にたどり着きません。
しかも、怪我人まで続出。
結局、掘るのを諦めたという言い伝えが残っています。
もちろん、これは昔から伝わる話です。
実際にどこまで石が続いているのかを確認したという話ではありません。
でも、
「掘っても掘っても終わらない石」
という話が残っているだけでも、かなり興味深いですよね。
雑学③ 御手洗池は1日に40万リットル以上の湧水
鹿島神宮には、御手洗池という美しい池があります。
ここも、知っておきたい場所です。
御手洗池では、なんと1日に40万リットル以上の湧水があるとされています。
しかも水はとても澄んでいて、水底まで見渡せるほどだそうです。
昔は、鹿島神宮を参拝する前に、ここで身を清める「禊」が行われていました。
つまり、現在のように神社へ行ってすぐ参拝するのではなく、
「まず身を清めてから神様に会う」
という考え方があったわけです。
現在でも、御手洗池では大寒の時期に「大寒禊」が行われています。
冬の冷たい水に入って身を清める。
想像するだけでも寒そうですが、それだけ昔から大切にされてきた場所なんですね。
雑学④ 鹿島神宮では12年に一度、とても大きな祭りがある
鹿島神宮には、御船祭という大きな祭りがあります。
これはなんと、12年に一度、午年に行われます。
鹿島神宮によると、御船祭では約3,000人の大行列と約120艘の船が参加する大規模な祭典が行われます。
そして、今だからこそ知っておきたい話があります。
2026年は午年。
そのため、鹿島神宮では2026年9月2日に、12年に一度の式年大祭「御船祭」が行われます。
12年に一度しか見られない祭りですから、かなり貴重ですよね。
鹿島神宮と船との関係は古く、『常陸国風土記』にも舟を奉納したことが記されているとされています。
昔の鹿島は、船による交通とも深く関係していたようです。
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『今さら聞けない 神社の超基本』(著:渋谷申博)
神社の神様や神話、境内の建物、祭り、参拝方法などを、写真やイラストを交えてわかりやすく解説した一冊です。
鹿島神宮の記事で紹介した武甕槌大神や鹿、祭りなどの話ともつながりがあり、神社についての知識を楽しく深められます。
「神社にはどんな意味があるの?」という素朴な疑問にも答えてくれるので、鹿島神宮をきっかけに日本の神社や文化をもっと知りたい方にぴったりです。
まとめ
今回は、鹿島神宮の雑学を紹介しました。
最後に、今回紹介した雑学を5つにまとめてみましょう。
- 鹿島神宮の御祭神は武甕槌大神
- 鹿は神様の使いとして大切にされている
- 要石には「地震を起こすナマズを押さえている」という言い伝えがある
- 御手洗池には1日40万リットル以上の湧水がある
- 12年に一度、御船祭が行われる
こうして見てみると、鹿島神宮は「お参りする場所」というだけではありません。
日本神話、武士の歴史、鹿の言い伝え、地震とナマズの伝説、そして現在まで続く祭り。
いろいろな物語が重なっている場所なんですね。
もし鹿島神宮を訪れる機会があれば、ただ境内を歩くだけでなく、
「この場所には、どんな話が残っているんだろう?」
と考えながら歩いてみてください。
同じ神社でも、知ってから見ると、ずいぶん違って見えてきますよ。
鹿島神宮について、さらに詳しく知りたい方は、公式サイトもご覧ください。