敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む|始める前に勝てる準備をする

こんにちは!

今日は、中国の兵法書『孫子』に出てくる言葉を紹介します。

敗兵はいへいたたかいてしかのちしょうもとむ」

です。

ちょっと難しい言葉に見えますよね。

でも、言っていることは意外とシンプルです。

今回は、たとえ話を交えながら、この言葉の意味を紹介します。

ことばの意味

この言葉を簡単に言うと、

「勝てる条件をつくらないまま始めて、あとから勝とうとするのは難しい」

という意味です。

反対に、孫子は、

「勝てる条件を先につくってから行動する」

ことを大切にしています。

つまり、

「とりあえずやってみよう」

ではなく、

「どうすればうまく進められるかを考えてから始めよう」

ということです。

これは、仕事でも日常生活でも使える考え方ですよね。

たとえば、新しい仕事を任されたとします。

いきなり作業を始めるのではなく、

「何をすれば完成なのか」

「いつまでに終わらせるのか」

「何が足りないのか」

を先に確認します。

すると、途中で慌てることも少なくなります。

逆に、何も考えずに始めてしまうと、

「思っていたのと違う」

「時間が足りない」

「最初からやり直しだ」

となることがあります。

これが、まさに「先ず戦いて、而る後に勝を求む」という考え方につながります。

たとえ話

ここで、二人の会社員の話をしてみます。

AさんとBさんは、同じ仕事を任されました。

期限は1週間後です。

Aさんは、すぐに作業を始めました。

「まずやってみれば、何とかなるだろう」

そう考えたからです。

ところが、3日ほどたったところで問題が起きました。

必要な資料が足りません。

さらに、最初に考えていた方法では、期限までに終わらないことも分かりました。

Aさんは、そこから急いで方法を変えます。

一方、Bさんは最初の日に、作業を始めませんでした。

まず、

「完成した状態はどんなものか」

「必要なものは何か」

「どこに時間がかかりそうか」

を整理しました。

そして、無理がありそうな部分を先に確認します。

その結果、問題が起きにくい方法を選ぶことができました。

1週間後。

Aさんは最後まで慌ただしく作業を続けました。

Bさんは、余裕を持って仕事を終えることができました。

もちろん、現実には予定どおりに進まないこともあります。

それでも、最初に考えておくだけで、うまく進めやすくなります。

この話のように、先に勝てる条件をつくっておくことが大切だと、孫子は教えているのです。

ことばの起源

この言葉は、中国の古典である『孫子』の「形篇」に出てきます。

原文は、

「是故勝兵先勝而後求戰、敗兵先戰而後求勝」

です。

書き下すと、

「是の故に勝兵は先ず勝ちて、而る後に戦いを求め、敗兵は先ず戦いて、而る後に勝ちを求む」

となります。

意味は、

「勝つ軍隊は、まず勝てる態勢をつくってから戦う。負ける軍隊は、先に戦ってから勝とうとする」

ということです。

『孫子』は、今から約2500年前に生まれた兵法書です。

もともとは戦争について書かれた本ですが、その考え方は現代にも通じます。

仕事でも、人間関係でも、新しいことへの挑戦でも、

「始めてから考える」のか、

「考えてから始める」のか。

この違いは、結果に大きく影響します。

だからこそ、約2500年たった今でも『孫子』は読み継がれているのでしょう。

おすすめ書籍

『世界最高の人生戦略書 孫子』(著:守屋洋)

今回紹介した「先に勝てる状態をつくってから動く」という考え方を、さらに深く学びたい方におすすめの一冊です。

『孫子』には、無理に戦うのではなく、まず自分が有利になる状況をつくってから動くという考え方があります。

本書では、そんな孫子の教えを、仕事や人間関係など、現代の生活にも役立つ形で分かりやすく紹介しています。

「頑張って何とかする」のではなく、「どうすれば無理をせずに有利な状況をつくれるか」を考えるきっかけになる本です。

まとめ

今回は、

「敗兵は先ず戦いて而る後に勝を求む」

という孫子の言葉を紹介しました。

意味を簡単にまとめると、

「先に勝てる条件をつくってから行動する」

ということです。

何かを始めるとき、

「とりあえずやってみよう」

と考えることも大切です。

でも、その前に少しだけ立ち止まって、

「どうすれば失敗しにくいだろう?」

と考えてみる。

それだけでも、無駄な苦労を減らせるかもしれません。

ただ頑張るより、

先に考えて、ラクに進める方法をつくる。

そんな考え方を、日々の生活にも取り入れてみてはいかがでしょうか。

それでは、また次回👋