
こんにちは!
今回は、老子のことば
「持してこれを盈たすは、その已むに如かず」
を紹介します。
「もっと頑張ろう」「もう少しだけ」と続けているうちに、かえって失敗した経験はありませんか?
このことばは、「やりすぎないこと」の大切さを教えてくれる教えです。
今回は、意味やたとえ話を交えながら、わかりやすく紹介します。
ことばの意味
「持してこれを盈たすは、その已むに如かず」とは、物事は満ちすぎる前にやめるほうがよい、という意味です。
「盈たす」は、いっぱいに満たすことです。
コップに水を注ぎ続けると、最後にはあふれてしまいます。
同じように、仕事や努力、お金、人間関係なども「もっと、もっと」と求め続けると、かえって失敗や苦しみにつながることがあります。
ほどよいところでやめることが、長く続けるための知恵なのです。
たとえ話
ある会社に、仕事熱心な佐藤さんがいました。
佐藤さんは毎日遅くまで残業し、「もう少し頑張れば終わる」と休みもほとんど取りませんでした。
一方で、同僚の鈴木さんは、仕事が一区切りついたら帰宅し、しっかり休んで翌日に備えていました。
数か月後、佐藤さんは疲れがたまり、体調を崩して長く休むことになりました。
しかし、鈴木さんは無理をせず働き続け、安定した成果を出していました。
この話のように、限界まで続けるよりも、ほどよいところでやめるほうが、結果的に長く続けられることがあります。
これが「持してこれを盈たすは、その已むに如かず」の教えです。
ことばの起源
このことばは、中国の思想家・老子が著した『老子(道徳経)』第9章にある一節です。
老子は、「何事も行き過ぎると、かえってうまくいかなくなる」と考えました。
成功しても慢心せず、財産を持っていても欲張りすぎず、力を持っていても誇らないことを大切にしています。
日本でも、茶道や武道をはじめ、「腹八分目」や「足るを知る」といった考え方とともに受け継がれ、今でも多くの人に親しまれています。
おすすめ書籍
『超訳 老子の言葉 「穏やかに」「したたかに」生きる極意』(著:田口佳史)
老子の教えを現代の暮らしや仕事、人間関係に結び付けて、やさしい言葉で解説した一冊です。
「頑張りすぎない」「欲張りすぎない」「ほどほどを知る」といった考え方が豊富な実例とともに紹介されており、「持してこれを盈たすは、その已むに如かず」の意味をより深く理解できます。
難しい漢文や専門知識はほとんど必要なく、読み進めるうちに自然と老子の知恵が身につく内容です。
日々の仕事や人生に無理を感じている人にも取り入れやすく、何度でも読み返したくなる入門書としておすすめです。
老子の入門書として評価が高く、現代の暮らしに置き換えて学べる一冊です。
まとめ
「持してこれを盈たすは、その已むに如かず」とは、満ちすぎる前にやめることが、もっともよいという教えです。
頑張ることは大切ですが、頑張りすぎると心や体に負担がかかります。
「もう少し」と思ったときこそ、一度立ち止まることも大切です。
無理を続けるより、ほどよいところでやめることが、長く穏やかに生きていく知恵なのかもしれません。
それでは、また次回👋