
こんにちは!
今日は「現状維持バイアス」について話していきます。
「このままじゃダメだと思ってるのに、何も変えられない」
「本当は挑戦したい。でも結局いつも通り」
そんな経験、ありませんか?
それ、意志が弱いんじゃないです。
心理学的にちゃんと理由があります。
この記事では、
- 現状維持バイアスとは何か
- なぜ年齢を重ねるほど強くなるのか
- どうすれば抜け出せるのか
ここをわかりやすく話します。
現状維持バイアスとは?
現状維持バイアスとは、
「変えることで得する可能性があっても、今のままでいるほうを選びやすい心理傾向」
のことです。
簡単に言うと、
人は“変化”より“慣れ”を選ぶ生き物なんです。
たとえば、
- 今の仕事に不満はあるけど転職しない
- 体に良くないとわかっていても生活習慣を変えない
- 投資に興味はあるけど始めない
全部、これ。
人間の脳は、「未知=危険」と判断しやすい仕組みになっています。
これは生き残るための本能です。
だから変われないのは、怠けではなく“仕様”です。
たとえ話
ある会社に、20年同じ部署で働いているCさんがいました。
仕事は慣れているけれど、正直やりがいはない。
収入も頭打ち。体力も少しずつ落ちてきている。
ある日、知人から「新しい部署に挑戦してみないか?」と声がかかります。
条件は悪くない。
むしろ将来的にはプラスになりそう。
でもCさんの頭の中はこうなります。
「失敗したらどうする?」
「今より大変になるかも」
「もうこの年で新しいことは…」
そして結局、何も変えません。
数年後。
状況はほとんど変わらないまま。
これが現状維持バイアスです。
変えないことは“安全”に感じる。
でも実際は、「ゆっくり損をしている」ことも多いんです。
なぜ年齢を重ねるほど強くなるのか?
ここが大事です。
理由は3つ。
① 失敗コストが大きく感じる
若い頃は「やり直せる」という感覚がある。
でも年齢を重ねると「失敗=致命傷」に見えやすい。
② 経験がある分、リスクを想像できてしまう
これは良い面でもあるけど、ブレーキも強くなる。
③ エネルギーが減る
変化には体力と気力がいる。
余力がないと、どうしても“今のまま”が楽。
だから「変われない自分」を責める必要はありません。
むしろ自然な反応です。
どうやって抜け出す?
ポイントは一つ。
「大きく変えないこと」
現状維持バイアスは、“大きな変化”に反応します。
だから、
- 転職 → いきなりしない
- 毎日1時間運動 → やらない
- 副業で月10万 → 無理
じゃなくて、
- 求人を見るだけ
- 腕立て1回
- ノートにアイデアを1行
これでいい。
脳にとっては「危険じゃない」と認識させることが大事なんです。
人は“変化したあと”に、ようやくそれを普通に感じます。
最初の1ミリだけでいい。
心理学的な背景
この考え方は、行動経済学の分野でも研究されています。
たとえば、ファスト&スローで有名なダニエル・カーネマンは、
人は合理的ではなく、「損を避けたい気持ち」のほうが強いと説明しています。
これを“損失回避”といいます。
つまり、
得するより、損したくない。
だから動かない。
理屈がわかると、少しラクになりますよね。
📚おすすめ書籍
『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』(著:鈴木宏昭)
この本は、普段自分では気づかない「思考のクセ(認知バイアス)」をやさしく解説しています。
現状維持バイアスや損失回避など、私たちがなぜ同じ行動パターンを繰り返してしまうのか、その仕組みが具体例とともにスッと理解できます。
難しい理論だけじゃなく、日常にすぐ役立つ視点が詰まっていて、頭の整理にも最適です。
※認知バイアス入門として読みやすい一冊です。
まとめ
現状維持バイアスは、「弱さ」ではなく「脳の防御機能」。
だから無理に壊そうとしなくていい。
大事なのは、“安全な範囲で1ミリ動くこと”。
それを繰り返すと、やがて「変わること」が普通になります。
そして最後に、習慣の話を少しだけ。
人は一気に変われません。
でも小さな行動を繰り返すと、それは習慣になります。
習慣になると、もう意志はほとんどいりません。
変化は気合いではなく、設計です。
難しい専門書じゃなくて大丈夫。
まずは理解すること。
それだけで、少し前に進めます。
今日はここまで。
「変われない」のではなく、「脳が守ろうとしているだけ」。
そう思えたら、もう一歩目は始まっています。
それでは、また👋