こんにちは!
今日の四字熟語は、成功の喜びに満ちた瞬間をあらわす明るい言葉――
**「春風得意(しゅんぷうとくい)」**です。
頑張ってきたことが報われたとき。
つい顔がほころび、心がふわっと軽くなるような、そんな気持ちにぴったりの言葉ですよ。
春風得意とは?
「春風得意」とは――
何をやってもうまくいくような好調の時期や、成功して得意になっている様子を表します。
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春風(しゅんぷう):やわらかく穏やかな春の風。気持ちが晴れやかになる様子
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得意(とくい):自信にあふれ、誇らしい気持ちになっていること
つまり、「春風のように気分が晴れやかで、思い通りに物事が進んでいる状態」なんです🌸
努力が実り、ちょっと誇らしくて、心地よい風に吹かれているような気分を表す四字熟語です。
たとえ話:コンテストに受かったリョウさん
イラストレーターを目指していたリョウさんは、毎月コンテストに応募する日々。
何度落ちてもあきらめず、作品を磨き続けていました。
そしてある春の日、有名出版社の賞に見事入選!
連絡を受けたあの日から、彼の表情はどこか自信に満ち、
歩く姿さえ軽やかに見えるように。
「最近のリョウ、なんか春風に吹かれてる感じだね」
友人の一言に、彼は笑ってうなずきました。
――まさに「春風得意」。
努力が報われた瞬間にぴったりの、晴れやかな四字熟語です。
春風得意の起源
この言葉の出典は、中国・唐代の詩人**孟郊(もうこう)**の詩『登科後(とうかのち)』にあります。
彼は長く科挙(中国の難関官吏試験)に落ち続けていましたが、ようやく合格したときに、こんな詩を詠みました。
「春風得意馬蹄疾 一日看盡長安花」
(春風に乗って得意げに馬を走らせ、長安の花を一日で見尽くした)
長年の苦労が報われ、ようやく自分の力を認めてもらえた喜びが、言葉に満ちあふれています。
まとめ:心地よい追い風を感じる瞬間を大切に
「春風得意」は、がんばってきた人にだけ訪れる、特別な時間を表す言葉です。
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ずっと頑張ってきた努力が実った
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ちょっと自信が持てるようになった
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周囲の評価に背中を押されるようになった
そんなとき、自分を褒めてあげていいんです。
まさに今、あなたは“春風得意”の中にいるのかもしれません。
これまでの道のりに感謝しながら、
この春風を感じるひとときを、全身で味わってみてください。