
こんにちは!
今回は、誰もが一度は耳にしたことのある四字熟語「一生懸命」についてご紹介します。
普段何気なく使っている言葉ですが、実はこの言葉には武士たちの必死の思いが込められていたことをご存じですか?
たとえ話も交えながら、わかりやすく解説していきます。
一生懸命ってどんな意味?
「一生懸命」は、
命がけで物事に取り組むこと。全力で頑張ること。
を意味します。
日常でも「一生懸命頑張ったね」「一生懸命働く」などのように使いますよね。
漢字からも伝わってくるように、「命をかけるほど真剣にやる姿勢」を表しているんです。
たとえ話
ある町に、裕也という15歳の少年がいました。
家は小さな町工場を営んでいましたが、機械の老朽化や取引先の減少で、経営は火の車。
そんな中、父親が体調を崩し、入院することに。
「俺がやるしかない!」
裕也は学校が終わったらすぐ工場に駆けつけ、慣れない機械と格闘しながら、父の代わりに作業を続けました。
指にけがをしても、油まみれになっても、眠くても、誰も見ていなくても、毎日コツコツと。
半年後、納期を守り、品質も評価され、工場には再び仕事が戻ってきました。
この少年の行動こそ、「一生懸命」の生きた実例だと思いませんか?
一生懸命の起源とは?
「一生懸命」の語源は、もともと「一所懸命」という言葉でした。
これは鎌倉時代の武士たちが、自分に与えられた“たった一つの所領”を命がけで守るという意味からきています。
当時の武士にとって、土地(所領)は生きるためのすべて。
「この土地を失えば、自分も家族も生きていけない」
そんな切実な思いが「一所懸命」に込められていたのです。
時代が変わるにつれて、その精神が形を変え、「一生を懸けて物事に取り組む」という意味の「一生懸命」が生まれました。
まとめ
「一生懸命」は、単に頑張るというよりも、生きる姿勢そのものを表している言葉です。
誰かのため、自分の夢のため、大切なものを守るために、今できることに心を込めて取り組む——
そんな時、私たちは「一生懸命」になっているのかもしれません。
今日のひとこと
「うまくいかなくてもいい。一生懸命やったかどうかが大事。」
この言葉を胸に、今日も一歩を踏み出していきたいですね😊