
家を片づけても、数日すると元どおりになってしまう……。
気づけばテーブルに郵便物が積み上がり、リビングのものは迷子になり、気持ちだけがどんよりしてしまう。
でも安心してください。
これはあなたの性格の問題ではありません。
行動科学や心理学では、
人の行動の9割は“仕組み”で決まると言われています。
つまり、片づく家の人たちは、
意志力が強いのではなく、
片づく「仕組み」を先に作っているだけ。
今日は、その仕組みの中でも特に効果が大きく、誰でも今日から真似できる「3つの習慣術」をまとめて解説します。
途中で、役立つグッズや書籍も紹介しているので、必要な人だけ参考にしてみてください。
1|定位置は「1アクション」で戻すだけの場所にする

片づく家の最大のポイントは、
とにかく戻しやすいこと。
行動科学(BJ・フォッグの行動モデル)でも、
行動のしやすさ=“手間の少なさ”が行動確率を決めると言われています。
つまり、少しでも面倒だと、人は必ずサボる。
だからこそ大事なのは、
✔ 戻すときのアクションを減らすこと

- 引き出しを開ける
- ケースのフタを開ける
- ものをどかしてから収納する
こういうのが1つ増えるだけで、片づけは習慣になりません。
- ハサミ → ペン立てに挿すだけ
- 郵便物 → “未処理ボックス”に置くだけ
- 充電ケーブル → ケーブルホルダーに置くだけ
とにかく「ただ置くだけ」「ただ戻すだけ」。
これができる家は、散らかりません。
▼ 相性の良いグッズ
流れの中で使いやすいものを置いておくと最強です。
- ワイヤーバスケット
→ とりあえず入れやすく、戻しやすい
- ケーブルホルダー
→ 置くだけで定位置が固定できる
- 壁掛けフック
→ バッグが1秒で片づく
こういう“戻しやすさ”を作るアイテムは、
本当に生活のストレスを減らしてくれます。
2|ものは“総量管理”。ジャンルごとに上限を決める

片づけが難しくなる理由のひとつが、
「判断の回数」が多すぎること。
心理学では「決断疲れ(Decision Fatigue)」として知られています。
決断が多いほど脳は疲れ、判断力が下がる。
これは行動経済学の実験でも確認されています。
だからこそ片づけでは、
“判断”を減らすことが超重要。
✔ ジャンルごとに上限を決める

- Tシャツ:15枚まで
- 書類:年1ボックスまで
- 食材ストック:棚1段まで
- 文房具:引き出し1つまで
これだけで片づけのときに「いる?いらない?」ではなく、
「上限を超えているかどうか」で判断できるのでめちゃくちゃラク。
▼ 相性の良い収納アイテム
- 透明収納ケース
→ “見える化”で管理が簡単
- スリムワゴン
→ 物理的な上限が明確になる
- 小さめのボックス
→ 入り切る量=上限になるので管理がラク
▼ 関連書籍
総量管理の考え方を知っておくとラクになります。
- 『人生がときめく片づけの魔法』
- 『家事のしない家』
どちらも片づけの軸がわかりやすい名著です。
3|1日の終わりに“3分リセット”をする

片づく家の人がほぼ全員やっているのが、「1日の終わりの3分リセット」です。
なぜ3分なのか?
行動科学や習慣化研究では、
小さく・軽く・簡単な行動ほど習慣として定着しやすいとされています。
3分なら、
「今日は疲れたから無理…」
という日でもできます。
▼ やる内容は超シンプル

- テーブルの上をクリアにする
- 床の見えるものを拾う
- ソファのブランケットを整える
- 郵便物だけ分類する
完璧じゃなくていい。
“ちょっと整える”だけで家の回復力が一気に上がります。
▼ 3分習慣に役立つアイテム
- キッチンタイマー(スマホでもOK)
→ 時間が区切られると心が軽くなる
- ウエットシート
→ サッと拭くだけでリセットできる
▼ 関連書籍
習慣化の仕組みを理解しておくと続きます。
- 『習慣超大全』
- 『小さな習慣』
今日から始められる片づけの作り方

3つの習慣を定着させるには、次の流れが最も成功率が高いです。
✔ ステップ1:動線を邪魔する手間を消す
戻しやすい高さに収納を移す、箱を小さくする、種類をまとめるなど。
✔ ステップ2:ハードルをとことん下げる
- 3分だけ
- すぐできる範囲だけ
- 一箇所だけ
これで十分。
✔ ステップ3:完璧を目指さない
70%整っていれば上等。
むしろ「続くほうが片づく家になる」という逆説が大事。
まとめ|3つの習慣だけで家は勝手に片づき始める

片づく家は、特別な才能があるわけではありません。
やっていることは たった3つ だけ。
- 戻す手間を1アクションにする
- ものは総量で管理する
- 1日3分のリセットをする
この3つさえ守れば、
家は勝手に整い、心の余白が増えて、毎日がほんの少しラクになります。
ぜひ今日から、どれか1つだけでも試してみてください。
あなたの生活が軽くなるきっかけになれば嬉しいです。

