032【和気藹々】笑顔があふれる場所にはこの言葉がぴったり

「あの場の雰囲気、なんだか“和気藹々わきあいあい”って感じだったね。」

そんなふうに言われたとき、思い出すのはどんな場面でしょうか?

たとえば、気心の知れた仲間たちと囲むお鍋。

仕事終わりにほっとひと息つく、チームでの雑談タイム。

家族でワイワイ囲む食卓。

今回は、そんなあたたかな雰囲気を表す四字熟語「和気藹々わきあいあい」をご紹介します。

意味と読み方

和気藹々わきあいあい

意味:おだやかで和やかな雰囲気があふれていること。人々が仲良く、楽しくしている様子。

使い方:「会議は和気藹々とした雰囲気で進んだ」など。

たとえ話

ある日、小さな町に住む小学生のカナちゃんが、クラスの係活動で「給食係」になりました。

最初は緊張していたカナちゃん。

でも、一緒に係をする友達のユウタくんが、「おたがいがんばろうね!」とニッコリ。

配膳の準備も、「こっちはおれがやるよ!」と自然に助け合いながら進めていくうちに、気づけばふたりとも笑顔に。

その様子を見たほかの子たちも、「楽しそう!」「手伝おうか?」と声をかけてくれて、教室はほんわかとしたあたたかい空気に包まれました。

まさに「和気藹々わきあいあい」な時間。

この言葉には、「言葉にしなくても、みんなが自然と助け合い、笑顔になる」――そんな雰囲気が込められているんです。

起源

この四字熟語は、中国の古典にはっきりとした由来があるというよりも、日本で生まれた熟語とされることが多いです(ただし、「和気」や「藹藹あいあい」はそれぞれ古典に登場する言葉です)。

  • 「和気」=なごやかな空気、平和な雰囲気
  • 藹藹あいあい」=草木がしげるように、もくもくとあたたかなものが満ちるさま

つまり、「和やかな空気がふんわりと満ちている様子」を漢字4文字でぎゅっと表現したのが「和気藹々わきあいあい」。

ちなみに「藹(あい)」という字は、草かんむりに「愛」がついているんです。

草木が「愛」を持って生い茂るような、やさしくて満ち足りた雰囲気を思い浮かべてみてくださいね。

まとめ

私たちが誰かと過ごす時間に、「和気藹々わきあいあい」を感じる瞬間って、実はとても大切なもの。

無理に作るのではなく、笑顔や思いやりが積み重なって、自然に生まれる空気。

そんな空間があるだけで、人の心ってすっとやわらかくなりますよね。

今日も誰かと「和気藹々」な時間を過ごしてみませんか?

ちょっとした一言や、笑顔から始めてみるのもおすすめですよ。