
こんにちは、ことばの旅人ブログへようこそ!
なにかを始めるとき、壁にぶつかったとき、「このまま進んでいいのかな?」と迷う瞬間ってありますよね。
そんなとき、背中を押してくれるような四字熟語があります。
それが——
一往直前
迷いを断ち切って、前を見て突き進む。
この言葉は、あなたの中に眠る「まっすぐな意志」を思い出させてくれます。
「一往直前」の意味
この四字熟語は、
- 一往(いちおう):ひたすらに、一度進めば
- 直前(ちょくぜん):まっすぐに進む、ひた進む
という意味から、
「一度決めたら、ためらわずにまっすぐ進む」
「目標に向かって突き進むこと。ひたむきさと覚悟をもって行動すること」
を表しています。
まさに、「ブレずに前へ」という信念をあらわす言葉です。
たとえ話
昔々、小さな村に住む少年がいました。
村の向こうには大きな山があり、「その先には美しい湖がある」と言われていました。
ある日、少年は「湖を見てみたい」と決意し、誰にも告げずに山道を登りはじめました。
途中、足をすべらせて転び、何度も引き返そうかと思いましたが、ふと空を見上げて、こう思いました。
「一度決めたんだ。あの湖をこの目で見るって。」
彼は迷わず進み続け、ついに山の向こうに広がる青い湖を見つけたのです。
この少年のような心持ちが、一往直前なのです。
起源
「一往直前」は、古代中国の兵法や思想に見られる表現で、
特に『三国志』や古典文学の中で、武将や英雄たちが「迷わず前進する」姿勢を語る際によく使われました。
明確な出典は諸説ありますが、戦場で命を懸けて前進する兵士の姿や、自らの信念に従って突き進む者の精神を表す言葉として重用されてきたとされます。
◆現代での使い方
現代では、以下のような場面で使われます。
- 目標に向かって突き進むとき
- 起業や転職、挑戦を決めたとき
- 他人の意見に迷わず、自分の道を信じるとき
たとえば:
- 「何を言われても関係ない。自分の夢に向かって一往直前だ」
- 「苦しくても、志を忘れず一往直前に歩き続けよう」
- 「不安があっても、やると決めたら一往直前。それが彼の強さだ」
まとめ
一往直前は、
「一度進むと決めたら、まっすぐに進み続ける姿勢」
を表す、熱い信念のこもった四字熟語です。
迷いや不安があっても、自分の足で一歩を踏み出す。
そして、そのまままっすぐ前へ進む。
そんなあなたの背中を、そっと押してくれる言葉です。
次回も、心に灯ることばをご紹介します。
それではまた!🔥👣✨

