041【 天真爛漫】ありのままで輝くって、こういうこと。

こんにちは!
今日ご紹介する四字熟語は、春の光のようにあたたかく、思わず笑顔になってしまうような言葉です。

それが―― 「天真爛漫(てんしんらんまん)」

言葉の響きだけでも、なんだかふわっと優しい気持ちになれますよね。
今回は、この「天真爛漫」の意味や起源、そして日常に落とし込んだストーリーをご紹介します。


■ 「天真爛漫」ってどんな意味?

「天真爛漫」 とは、自然のままの純真さがあふれ出ていること。飾り気がなく、無邪気で素直な性格や様子を表す四字熟語です。

  • 「天真」は、“天から授かった純粋な心”

  • 「爛漫」は、“花が咲き乱れるように明るく広がること”

つまり、「天真爛漫」は、飾らない素直さや明るさが、そのまま表にあらわれている様子なんですね。


■ たとえばこんな子が「天真爛漫」

ある日、公園で見かけた5歳くらいの女の子。
泥だらけの手で、カエルを大事そうに持って「かわいいでしょ!」と見せてくれました。

母親は「あらあら…服が汚れるわよ」と苦笑い。
でもその子はそんなこと気にせず、ピカピカの笑顔で、「カエルさん、さわったら冷たいんだよ〜!」と大はしゃぎ。

恥ずかしさも、計算もなく、ただ目の前の「好き」をそのまま伝えてくる。
――これぞ「天真爛漫」。

子どもの無邪気さって、まさにこの四字熟語がぴったりなんです。


■ 大人にもある「天真爛漫」

実は、「天真爛漫」は子どもだけの特権じゃありません。

たとえば、美味しいものを食べて「わ〜っ、おいしい!」と目を輝かせる大人。
誰にどう思われるか気にせず、「やってみたいからやってみた」と言える人。

そういう大人の姿にも、天真爛漫な魅力があります。
純粋さや素直さは、大人になっても忘れたくないものですね。


■ 起源は中国の古典から

「天真爛漫」という言葉の起源は、中国の道教思想にさかのぼります。

特に、老子や荘子などの「道家思想」では、人間は本来「天真(=生まれながらの純粋な性質)」を持っており、それを守ることが理想とされています。

そして、唐代以降の詩や文において、「天真」が「爛漫」=花のように自然にあふれる様子とともに使われるようになり、今のような四字熟語になりました。


■ まとめ:天真爛漫に生きてみよう

人と比べず、うまくやろうとしすぎず、
ただ素直に、「自分らしく」を表現する――

それが、「天真爛漫」な生き方。
忙しい毎日の中で、少しだけ肩の力を抜いてみたら、
あなたの中の「天真爛漫」が顔を出してくれるかもしれません。


次回の四字熟語もどうぞお楽しみに!🌸
あなたの中の「素直な心」、忘れずに大切にしてあげてくださいね。