016【八王子城】静かな山中に眠る、戦国の面影と悲劇の城

こんにちは♪

今回は東京都八王子市の山あいにひっそりとたたずむ、【八王子城はちおうじじょう】をご紹介します。

大都会・東京にありながら、自然豊かで静寂せいじゃくに包まれた歴史スポット

戦国の名将・北条氏照ほうじょう うじてるによって築かれたこのお城は、「関東の山城」の代表格とも言われ、今も多くの人の心を惹きつけています。

自然の中で深呼吸しながら、歴史をじんわり味わいたい方におすすめの場所ですよ♪

八王子城ってどんなお城?

八王子城は、戦国時代に小田原北条氏の家臣・北条氏照によって築かれたお城です。

築城は1580年代ごろ。

高尾山のふもと、標高445mの深沢山に築かれた本格的な山城で、関東の防衛拠点としての役割を果たしていました。

でも、1590年の「豊臣秀吉による小田原征伐」により、八王子城は悲劇の舞台に…。

圧倒的な兵力で攻め込まれ、わずか1日で落城。

多くの家臣や婦女子が命を落としたと言われ、“関東一の悲劇の城”としても知られています。

今は、石垣や御主殿跡ごしゅでんあとが整備され、静かに歴史を物語っています。

観光のポイントはここ!

御主殿跡ごしゅでんあと
八王子城の中心部だった場所。石垣や石畳、石段などが復元されていて、武家屋敷の雰囲気を味わえます。苔むした石垣がなんとも味わい深いです。

曳橋ひきはし
御主殿と山道をつなぐ橋。下には「御主殿の滝」が流れ、落城時には多くの家臣がここで自刃したとも伝えられる、静かで美しい…でもちょっぴり切ない場所です。

●八王子城本丸跡
標高445mの山頂にある本丸跡からは、八王子の街が一望できます。登山気分で登れるコースなので、体力に自信がある方はぜひ挑戦を!

●八王子城跡ガイダンス施設
映像や模型で、八王子城の歴史をわかりやすく紹介。まずはこちらで予習すると、より楽しめます♪

アクセス・入館料・営業時間

🚃最寄駅
JR「高尾駅」北口からバスで約10分「霊園前」下車、徒歩約15分
またはタクシーで約10分

🏯入館料
無料(ガイダンス施設・遺構ともに)

🕒営業時間
ガイダンス施設 9:00〜16:00(入館は15:30まで)
※月曜休館(祝日の場合は翌日)、年末年始休館

📍住所:東京都八王子市元八王子町3-2664-2(ガイダンス施設)

小話

実は「八王子はちおうじ」という地名、もともとはこの八王子城に関係しているんです。

北条氏照が信仰していた「八王子権現はちおうじごんげん」という神様にちなんで、城や地域にその名がつけられたのがはじまり。

つまり、今の八王子という街の名前は、このお城から生まれたんです!

なんだかちょっと誇らしいですね♪

周辺の観光スポットも一緒にどうぞ♪

高尾山たかおさん
八王子城からほど近く、言わずと知れた東京の人気登山スポット。薬王院や天狗像など見どころ満載。

●多摩森林科学園
四季折々の自然が楽しめる、散策にぴったりの施設。春の桜も見事です。

●高尾599ミュージアム
高尾山の自然や文化を楽しく学べるミュージアム。カフェも併設でほっと一息♪

人気の秘密は「静けさの中に、歴史が宿っていること」

華やかな城郭が残る城と違い、八王子城は自然と石垣だけが静かに語る場所

だからこそ、歩くごとに想像力がふくらんで、心に深く残る体験ができるのです。

特に、戦国の悲劇や登山とのコラボ、そして都心からアクセスしやすいという意外性も人気の理由かもしれません♪

まとめ

【八王子城】は、自然豊かな山城跡に、戦国時代のドラマが静かに残る場所。

派手な建物はないけれど、その分だけ自分のペースで、ゆっくりと歴史と向き合えるのが魅力です。

登山がてらの歴史さんぽにも、東京から日帰りの小さな旅にもぴったり。

ちょっとだけ歩いて、ちょっとだけ学んで、でもずっと心に残る――そんな場所です。