淡路島七福神めぐりとは?概要とおすすめコースの紹介

「淡路島七福神めぐり」って知ってますか?

「淡路島七福神めぐり」とは、淡路島を七福神が乗る宝舟に見立てて、島内各所にある7つの七福神がまつられているお寺を参拝し、周ることです。

7つのお寺というのは、「八浄寺」「宝生寺」「智禅寺」「長林寺」「覚住寺」「万福寺」「護国寺」のことで、それぞれに七福神がまつられています。

今回は、「淡路島七福神めぐり」の概要とおすすめコースなどを紹介します。

淡路島七福神めぐりとは?

「七福神めぐり」は、全国にあり、元旦から七草の日(1月7日)までに七福神がまつられている7つの神社やお寺を参拝することです。

淡路島にも「七福神めぐり」があり、淡路島の七福神を参拝することを「淡路島七福神めぐり」といいます。

基本的には、元旦から七草の日(1月7日)までに参拝するのがよいとされていますが、「淡路島七福神めぐり」は1年中いつでも参拝することができます。

七福神とお寺

そもそも「七福神」とは、大黒天(だいこくてん)、寿老人(じゅろうじん)、弁財天(べんざいてん)、福禄寿(ふくろくじゅ)、毘沙門天(びしゃもんてん)、恵比寿(えびす)、布袋尊(ほていそん)のことをいいます。

福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神であり、「七福神」を参拝すると七つの災難が除かれ、七つの幸福が授かると言われています。

それぞれの「七福神」は、以下のお寺でまつわれています。お寺の情報と共に紹介します。

八浄寺(大黒天)

・所在地:兵庫県淡路市佐野834
・TEL:0799-65-0026
・営業時間:8:00~17:00(年中無休)
・駐車場:あり(無料)

宝生寺(寿老人)

・所在地:兵庫県淡路市里326
・TEL:0799-62-2905
・営業時間:8:00~17:00(年中無休)
・駐車場:あり(無料)

智禅寺(弁財天)

・所在地:兵庫県淡路市草香436
・TEL:079-86-1472
・営業時間:8:00~17:00(年中無休)
・駐車場:あり(無料)

長林寺(福禄寿)

・所在地:兵庫県洲本市五色町都志万才975
・TEL:0799-33-0121
・営業時間:8:00~17:00(年中無休)
・駐車場:あり(無料)

覚住寺(毘沙門天)

・所在地:兵庫県南あわじ市神代社家343
・TEL:0799-42-0436
・営業時間:8:00~17:00(年中無休)
・駐車場:あり(無料)

万福寺(恵比寿)

・所在地:兵庫県南あわじ市賀集鍛冶屋87-1
・TEL:0799-54-0244
・営業時間:8:00~17:00(年中無休)
・駐車場:あり(無料)

護国寺(布袋尊)

・所在地:兵庫県南あわじ市賀集八幡732
・TEL:0799-54-0259
・営業時間:8:00~17:00(年中無休)
・駐車場:あり(無料)

ハッピー券

「淡路島七福神めぐり」では、「ハッピー券」というものがあります。

「ハッピー券」は最初に行ったお寺でもらい、各お寺で奉納金(200円)を納めることで、参拝した証明として印を押してもらえます。

奉納金を納めると御祈願と法話などが聞くことができ、参拝記念品がもらえます。参拝記念品は各お寺ごと違うので、お寺を周るのが楽しくなります。

ちなみに御祈願とは、神主が神様や僧侶が仏様に対して、祈りを捧げることをいいます。

また、法話(住職さんのお話し)は、「七福神」が中心のお話しされていましたので、なかなか興味深くて面白かったです。(法話がないお寺もあります…)

私の場合、11月に行ったのですが、人が少なく、御祈願と法話を1人で聞いたお寺もありました。とても贅沢な感じがしました。

7つのお寺を周った最後に、吉兆福笹が頂けます。

次に参拝する時、1回目でもらった吉兆福笹に入っている福券をもっていくと干支が描かれた色紙など記念品がもらえます。

宝印帳と宝船色紙

「ハッピー券」の代わりとして、「淡路島七福神宝印帳」や「淡路島七福神宝船色紙」を使って「淡路島七福神めぐり」をする方法もあります。

これらも7つのお寺を周った最後に、吉兆福笹が頂けます。

「淡路島七福神宝印帳」(2,800円)は、あらかじめ七つのお寺の御朱印が記載されており、七つのお寺で日付印をもらうことができます。

※宝印帳:700円+各お寺の日付印(300円×7)で、合計:2,800円

「淡路島七福神宝船色紙」(4,700円)は、宝船に乗った七福神の絵が描かれた色紙で、各お寺で御朱印を頂くことができます。

※宝船色紙:1,200円+各お寺の御朱印(500円×7)で、合計:4,700円

「ハッピー券」に比べると少しお高いですが、これをきっかけに御朱印を集めをするのもいいですね。

御祈願と七福神の御真言

御祈願の方法は、各お寺に行けばわかるのですが、簡単に手順を説明します。

順序としては、「二拍手」→「般若心経」→「七福神の御真言」→「二拍手」になります。

まず、住職さんがご本尊に向かって、「一同拍掌(いちどうはくしょう)」と掛け声をかけるので、「パン!パン!」と二拍手します。

次に住職さんが、般若心経を唱えます。知っている方は一緒に唱えます。ちなみに私は全く知らないのでじっと聞いてました。

続いて住職さんが、七福神の御真言を何回か唱えますので一緒に唱えます。御真言は各七福神によって違いますが、見えるところに書いています。

ちなみに、「七福神の御真言」は以下になります。

・大黒天「おん まかぎゃらや そわか」
・寿老人「おん ばざらゆせい そわか」
・弁財天「おん そらそばていえい そわか」
・福禄寿「おん まかしり そわか」
・毘沙門天「おん べいしらまんだや そわか」
・恵比寿「おん いんだらや そわか」
・布袋尊「おん まいたれいや そわか」

最後に「二拍手」で終了です。

また、御祈願後に、法話(住職さんのお話し)を聞くことができます。
※法話がない場合もあります

混んでいない場合は、待ち時間合わせて10分程度です。

おすすめコース

「淡路島七福神めぐり」の各お寺は、大きく分けて3つに分かれます。淡路島の東側に2つ(八浄寺、宝生寺)、西側に2つ(智禅寺、長林寺)、南側に3つ(護国寺、万福寺、覚住寺)。

電車がない淡路島で「淡路島七福神めぐり」をするには、車かバスになります。

バスの場合、バス停からお寺まで離れている所もあるので、車で行くほうが良いかもしれませんね。車なら1日で周ることもできます。

次に「車で行く場合(おすすめコース)」を紹介します。また、バスで行く場合も紹介します。

車で行く場合(おすすめコース)

<コース>
東側(八浄寺→宝生寺)→ 西側(智禅寺→長林寺)→ 南側(護国寺→万福寺→覚住寺)

※「八浄寺」スタートとしていますが、逆順の「覚住寺」スタートしても問題ありません。

<東側(八浄寺→宝生寺)>

■八浄寺
神戸淡路鳴門自動車道「東浦IC」を下り、国道28号線に入り、南に進みます。「東浦IC」から約16分で「八浄寺」に着きます。

■宝生寺
「八浄寺」から「宝生寺」までは、国道28号線に戻り、南に進みます。県道469号線に入り、次に県道468号線に入ります。近くになると「宝生寺」の看板が見えますので看板通り進みます。「八浄寺」から約16分で「宝生寺」に着きます。

<西側(智禅寺→長林寺)>

■智禅寺
「宝生寺」から「智禅寺」までは、来た道を戻り、国道28号線を北に進みます(そのまま、西側から行けますが、険しい道になります)。途中、県道88号線に入り、次に県道31号線を左に進みます。その次に県道468号線に入ります。近くになると「智禅寺」の看板が見えますので看板通り進みます。「宝生寺」から約35分で「智禅寺」に着きます。

■長林寺
「智禅寺」から「長林寺」までは、一旦、県道31号線に戻り、左に進み、下って行きます。近くになると「長林寺」の看板が見えますので看板通り進みます。「智禅寺」から約10分で「長林寺」に着きます。

<南側(護国寺→万福寺→覚住寺)>

■護国寺
「長林寺」から「護国寺」までは、再度、県道31号線に戻り、下って行きます。近くになると「護国寺」の看板が見えますので看板通り進みます。「長林寺」から約25分で「護国寺」に着きます。

■万福寺
「護国寺」から「万福寺」までは、再度、県道31号線に戻り、下って行きます。そのまま進むと県道76号線になります。近くになると「万福寺」の看板が見えますので看板通り進みます。「護国寺」から約6分で「万福寺」に着きます。

■覚住寺
「万福寺」から「覚住寺」までは、県道76号線に戻り、国道28号線を右に入ります。少し行くと右手にオニオンロードがあるので右に入ります。近くになると「覚住寺」の看板が見えますので看板通り進みます。「万福寺」から約12分で「覚住寺」に着きます。

帰りは、「覚住寺」から国道28号線に入り、神戸淡路鳴門自動車道「洲本IC」に約17分で着きますので、高速を使って帰れます。

バスで行く場合

<コース>
東側(八浄寺→宝生寺)→ 南側(覚住寺→万福寺→護国寺)→ 西側(長林寺→智禅寺)

<東側(八浄寺→宝生寺)>

■八浄寺
「東浦バスターミナル」からあわ神あわ姫バス(時計回り)で「佐野交番前」下車します。バス停すぐに「八浄寺」があります。

■宝生寺
あわ神あわ姫バス(時計回り)「佐野交番前」から「しずかホール前」で下車し、淡路交通(縦貫線)に乗り換え、「安乎(あいが)」で下車。徒歩約15分で「宝生寺」で着きます。

<南側(覚住寺→万福寺→護国寺)>

■覚住寺
淡路交通(縦貫線)「立石」で下車します。徒歩約25分で「宝生寺」で着きます。

■万福寺
淡路交通(縦貫線)「賀集橋」で下車します。徒歩約10分で「万福寺」で着きます。

■護国寺
淡路交通(縦貫線)「御陵前」で下車します。徒歩約10分で「護国寺」で着きます。

<西側(長林寺→智禅寺)>

■長林寺
淡路交通(縦貫線)「洲本バスセンター」で下車し、淡路交通(都志線)に乗り換えて「都志」で下車します。徒歩約3分で「長林寺」で着きます。

■智禅寺
残念ながら、近くにバス停はありません。「長林寺」から歩くことになります。片道徒歩約70分で着きます。

帰りは、徒歩約70分で淡路交通(縦貫線)「都志」に戻り、「洲本バスセンター」などから高速バスを使って帰れます。

バスの場合、発車時刻やお寺までの歩く時間を考慮する必要があるので、時刻表や地図はあったほうが便利です。できれば3日ぐらい、時間の余裕をもって周った方が良いと思います。

(参考)時刻表:https://www.awaji-kotsu.co.jp/local/pdftools/

プチ情報として淡路交通の淡路島フリークーポン(島内路線バスが1日間乗り放題:1,400円)を使うと安く周れます。淡路交通「洲本バスセンター」で販売されているので、「洲本バスセンター」を拠点に周るのもありですね。

最後に

「淡路島七福神めぐり」の概要とおすすめコースはいかがでしたか。

最後に、七福神についてまとめておきます。

七福神とは、日本・中国・インドから集まった7人の神さまのことです。縁起ものとして、それぞれご利益があります。

■恵比寿(えびす)

日本の神さま「恵比寿さん」は、商売繁盛の神さま。釣竿と鯛(たい)持っていることが特徴です。

■大黒天(だいこくてん)

インドから来た農業の神さま「大黒さん」(大黒天)。打ち出の小槌と大きな袋を持っているのが特徴です。打ち出の小槌は金運を上げるとことから「恵比寿さん」と同様に商売繁盛の神さまでもあります。

■毘沙門天(びしゃもんてん)

兜(かぶと)や鎧(よろい)で武装していて、右手に槍を持っている神さまは「毘沙門天」。武道の神さまとも言われ、家族安全、健康、厄よけ、財産をもたらす神さまです。この神さまもインドから来た神さまです。

■弁財天(べんざいてん)

もう一人、インドから来た神さま「弁財天」。七福神の中でただ1人の女性の神さまです。羽衣(はごろも)を着て、琵琶(びわ)を手に持っているのが特徴です。芸術、学業の神さまで、縁結びの神さまとしても有名です。

■福禄寿(ふくろくじゅ)

中国から来た老人の神さま「福禄寿」。手には杖と巻物を持った神さま。鶴と亀を連れているのが特徴です。幸運と金銭に恵まれ、長生きをもたらす幸運・長寿の神さまです。

■寿老人(じゅろうじん)

もう一人、中国から来た老人の神さま「寿老人」。よく「福禄寿」と間違われますが、特徴としては、巻物、うちわ、桃を手に持ち、鹿を連れています。長寿・健康の神さまです。

■布袋尊(ほていそん)

最後に中国から来た神さま「布袋さん」(布袋尊)。ふくよかな体で大きなお腹、大きな袋と扇(おうぎ)を持っています。ニッコリした笑顔が特徴です。夫婦円満、子宝の神さまです。

淡路島旅行の合間に参拝したり、旅行の目的として巡るのもいいですよ。

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