
こんにちは!
今回は、「アルゴリズム(表示ルール)」とマーケティングについて、身近なたとえ話を交えながら紹介していきます。
「アルゴリズム」と聞くと、なんだか難しそうに感じますよね。
でも、考え方はそれほど難しくありません。
簡単に言えば、アルゴリズムとは、
「たくさんある情報の中から、何を、誰に、どの順番で見せるかを決めるルール」
のようなものです。
そして、この「表示ルール」を知ることは、今のマーケティングを考えるうえで、とても重要です。
アルゴリズムとは?
たとえば、SNSを見ているとします。
自分がフォローしている人の投稿が、すべて同じ順番で表示されるわけではありません。
過去にどんな投稿を見たのか。
どんな投稿に「いいね」をしたのか。
保存したり、シェアしたりしたのは何か。
どんな動画を長く見たのか。
こうした利用者の行動などをもとに、「この人は、この情報に興味がありそうだ」と判断され、表示される内容や順番が決まります。
実際、Instagramなどでは、ユーザーの興味や過去の行動などをもとに、表示される投稿やその順番が変わります。
つまり、情報を発信したからといって、必ず同じように人へ届くわけではないんですね。
ここが、今の情報発信を考えるうえで、知っておきたいところです。
マーケティングでなぜ重要なの?
マーケティングというと、
「良い商品を作る」
「商品の魅力を伝える」
「広告を出す」
といったことを思い浮かべるかもしれません。
もちろん、これらも大切です。
ただ、どれだけ良い商品や情報を作っても、相手の目に入らなければ、その価値を知ってもらうことができません。
たとえば、ものすごくおいしい料理を作る人がいたとします。
ところが、その料理を誰も通らない山奥で売っていたら、どうでしょう。
料理がおいしいかどうか以前に、お客さんが来ません。
一方で、同じ料理を人がたくさん集まる場所で提供すれば、食べてもらえる可能性は高くなります。
これと似たことが、インターネットでも起こっています。
「何を売るか」だけではなく、「どうやって見つけてもらうか」もマーケティングの一部なのです。
アルゴリズムは「敵」ではない
アルゴリズムという言葉を聞くと、
「アルゴリズムに気に入られないとダメなのか」
「攻略しないといけないのか」
と思うかもしれません。
でも、必ずしもそう考える必要はありません。
アルゴリズムの役割を簡単に考えると、
「その人が興味を持ちそうな情報を見つけやすくする」
ことだからです。
たとえば、料理の動画をよく見ている人には、料理に関する動画が表示されやすくなります。
旅行の記事をよく読んでいる人には、旅行に関する情報が目に入りやすくなります。
つまり、発信する側から見ると「表示ルール」ですが、見る側からすると「自分に合った情報を探しやすくする仕組み」でもあるわけです。
この視点を持つと、アルゴリズムに対する見方も少し変わります。
「良いもの」だけでは届かない
ここで大切なのが、
「良いものを作ること」と「届けること」は別の問題
だということです。
たとえば、友人にとてもおすすめしたい本があるとします。
その本がどれだけ面白くても、友人がその存在を知らなければ、読むことはありません。
そこで、
「この本、面白かったよ」
「こういうところが良かったよ」
と伝えることで、初めて相手に届きます。
マーケティングも同じです。
商品やサービスそのものを良くすることに加えて、
「誰に届けるのか」
「どんな情報なら興味を持ってもらえるのか」
「どこで見てもらうのか」
「どんな順番で知ってもらうのか」
を考える必要があります。
アルゴリズムは、その「届ける」という部分に深く関係しています。
身近なところにもアルゴリズムがある
アルゴリズムは、SNSだけの話ではありません。
たとえば、動画サイトを見ていると「あなたへのおすすめ」として動画が表示されます。
ネット通販でも、「これを見た人はこちらの商品も見ています」といった表示があります。
検索エンジンでも、検索した言葉に対して、多くの情報の中から関連性の高いページが並べられます。
私たちは普段、こうした仕組みをあまり意識せずに使っています。
でも、その裏側では、
「この人には、これが役立ちそう」
という判断が大量に行われています。
これも、「情報を届けるためのルール」の一つと考えられます。
アルゴリズム時代のマーケティングで大切なこと
では、私たちは何を考えればいいのでしょうか。
難しいアルゴリズムの仕組みをすべて覚える必要はありません。
むしろ大切なのは、
「自分が届けたい相手は、何を求めているのか?」
を考えることです。
たとえば、
「この商品は便利です」
だけではなく、
「これを使うと、どんな悩みが減るのか」
まで考えてみる。
「この情報を読んでください」
ではなく、
「読んだ人に、どんな気づきがあるのか」
を考えてみる。
こうすると、単に「売りたい」「見てもらいたい」という発想から、
「相手にとって役立つものを、必要としている人に届ける」
というマーケティングに変わっていきます。
アルゴリズムを攻略するというより、相手に届きやすい形を考える。
この考え方なら、アルゴリズムの仕組みが変わっても、長く役立てやすいでしょう。
📚おすすめ書籍
『僕らはSNSでモノを買う』(著:飯髙悠太)
SNSで情報がどのように広がり、商品やサービスの購入につながっていくのかを、具体例を交えながらわかりやすく解説した一冊です。
「良いものを作る」だけではなく、「どうやって必要としている人に届けるのか」を考えるきっかけになります。
アルゴリズムや情報の広がり方、マーケティングについて考えるときにも参考になる一冊です。
まとめ
アルゴリズムとは、簡単に言えば、
「どの情報を、誰に、どんな順番で見せるかを決める表示ルール」
です。
今ではSNSだけでなく、動画やネット通販、検索など、私たちが普段使っているさまざまなサービスに関係しています。
だからこそマーケティングでは、
「良いものを作ればいい」
だけではなく、
「必要としている人に、どうやって届けるか」
まで考えることが大切です。
そして、こうした考え方も一度覚えて終わりではありません。
普段から「なぜこれは表示されたんだろう?」「なぜ自分はこれを選んだんだろう?」と少し意識するだけでも、マーケティングを見る目が変わってきます。
こうした小さな気づきを、普段の習慣にしてみる。
それだけでも、身の回りにある「売れる仕組み」が少しずつ見えてくるかもしれません。
それでは、また次回。