拡散(広がる)のマーケティング|口コミやSNSで情報が広がる仕組み

こんにちは!

今回は、マーケティングの基本のひとつである「拡散(広がる)」について、できるだけわかりやすく紹介していきます。

「拡散」と聞くと、SNSで投稿がたくさんシェアされることを思い浮かべるかもしれません。

もちろん、それも拡散です。

でも、マーケティングで考える「拡散」は、それだけではありません。

友人から「このお店、よかったよ」と聞いたり、家族から「これ便利だったよ」と教えてもらったりすることも、情報が人から人へ広がっているので、拡散のひとつです。

では、なぜ情報は広がるのでしょうか?

拡散のマーケティングとは?

拡散とは、商品やサービスなどの情報が、人から人へ伝わり、少しずつ広がっていくことです。

マーケティングでは、広告を出して企業から直接伝える方法だけではなく、口コミやSNSなどを通して、人から人へ情報が広がっていくことも大切です。

口コミは、SNSだけでなく、家族や友人との何気ない会話からも生まれます。

誰かに教えてもらった情報を、今度は自分が別の人に伝える。

そんな繰り返しが、情報を少しずつ広げていきます。

たとえば、あなたが新しいパン屋さんに行ったとします。

パンがおいしくて、店員さんの感じもよかった。

すると、家に帰ってから家族に、

「今日行ったパン屋さん、よかったよ」

と話すかもしれません。

その家族が今度は友人に、

「この前、こんなお店を教えてもらったよ」

と話すかもしれません。

こうして、最初は一人しか知らなかった情報が、少しずつ広がっていきます。

これが「拡散」の基本的なイメージです。

なぜ情報は広がるのか?

情報が広がる理由はいろいろあります。

たとえば、

  • 人に教えたくなるほど面白い
  • 実際に使ってみて便利だった
  • 誰かの役に立ちそう
  • 「こんなの初めて」と感じた
  • 自分の体験として話しやすい
  • SNSで紹介しやすい

といった理由があります。

つまり、単に「宣伝してください」とお願いするだけでは、自然に広がるとは限りません。

「誰かに教えたくなる理由」があることが大切です。

SNSでも同じです。

「この商品を買ってください」という宣伝だけより、

「こんなことで困っていたけど、これを使ったら楽になった」

という実際の体験のほうが、人に伝えやすいことがあります。

たとえ話

ある町に、小さな喫茶店がありました。

店主は、毎日おいしいコーヒーを出していましたが、お客さんはそれほど多くありません。

そこで店主は、大きな看板を作りました。

「おいしいコーヒーがあります!」

しかし、看板を見ても、なかなか新しいお客さんは増えませんでした。

ある日、一人のお客さんが友人を連れてきました。

友人が、

「どうしてこの店を知ったの?」

と聞くと、

「ここのコーヒー、すごくおいしいよって教えてもらったんだ」

とのこと。

その友人もコーヒーを飲んで気に入り、今度は別の友人に紹介しました。

「この前、いい喫茶店を見つけたよ」

こうして、一人のお客さんから始まった情報が、少しずつ別の人へ伝わっていきました。

店主が一人で宣伝するのではなく、お客さん自身が情報を伝えてくれたことで、知らなかった人にも届いたのです。

これが、拡散のイメージです。

SNSでは「シェア」が拡散になる

SNSが普及したことで、情報は以前よりも速く、広い範囲に広がりやすくなりました。

以前なら、一人の人が友人に話して、その友人がまた別の人に話すという形でした。

SNSなら、一つの投稿を見た人が「これ、いいな」と思ってシェアできます。

すると、その人のフォロワーが見て、さらに別の人へ広がることがあります。

ただし、投稿したから必ず広がるわけではありません。

ここは大事なところです。

「SNSに投稿すれば拡散する」と考えるのではなく、

「人が誰かに伝えたくなるものは何か?」

と考えるほうが、マーケティングでは重要です。

拡散されるためには「伝えやすさ」も大切

どんなに良い商品でも、説明が難しかったり、何が良いのかわかりにくかったりすると、人には伝えにくいものです。

逆に、

「これ、○○で困っている人には便利だよ」

と一言で説明できれば、誰かに教えやすくなります。

たとえば、

「すごく便利な商品です」

よりも、

「スマホの写真を簡単に保存できるよ」

のほうが、どんなものなのかイメージしやすいですよね。

人から人へ情報を広げるなら、伝える人にとってもわかりやすいことが大切です。

拡散は「信頼」とも関係している

広告は企業から直接伝える情報ですが、知っている人から教えてもらうと、また違った受け止め方をすることがあります。

たとえば、知らない商品の広告を見たときよりも、

「これ、実際に使ってみたけどよかったよ」

と友人から聞いたほうが、興味を持つこともあります。

もちろん、口コミだから必ず正しいとは限りません。

だからこそ、口コミやSNSで情報を広げる場合も、正しい情報を伝えることが大切です。

クチコミマーケティングでも、正しい情報を伝えることや、発信者との関係性を適切に示すことが大切です。

拡散は身近なところにもある

ここまで読むと、

「マーケティングをする会社の話でしょ?」

と思うかもしれません。

でも、拡散はもっと身近なところでも起こっています。

たとえば、

「この病院、説明がわかりやすかったよ」

「このお店、落ち着いていてよかったよ」

「この本、読みやすかったよ」

「このアプリ、使いやすいよ」

こんな会話も、情報が人から人へ広がるきっかけになります。

誰かにおすすめしたくなるような体験をすると、自然と人に話したくなるものです。

そして、その話を聞いた人がまた別の人に伝える。

それも一つの「拡散」なのです。

📚おすすめ書籍

『僕らはSNSでモノを買う』(著:飯髙悠太)

SNSで口コミが広がり、商品やサービスの購入につながっていく仕組みをわかりやすく解説した一冊です。

企業が一方的に宣伝するのではなく、商品を使った人の声がどのように広がり、購入につながっていくのかを知ることができます。

「なぜ人は誰かにおすすめしたくなるのか?」を考えるきっかけにもなるので、今回の「拡散」というテーマをより深く知りたい人におすすめです。

まとめ

マーケティングにおける「拡散」とは、商品やサービスの情報が、人から人へ伝わりながら広がっていくことです。

SNSでシェアされることだけではなく、家族や友人との何気ない会話も、情報が広がるきっかけになります。

大切なのは、

「どうやって宣伝するか?」だけではなく、「誰かに教えたくなるものになっているか?」

という視点です。

普段の生活でも、何か良いものを見つけたら「これ、誰かに教えたいな」と思うことがありますよね。

そんな「人に伝えたくなるもの」に気づく習慣を持っていると、マーケティングの考え方も少しずつ身近になってきます。

まずは、自分が誰かにおすすめしたくなった商品やサービスを思い出してみる。

「なぜ人に教えたくなったんだろう?」

と考えてみるだけでも、拡散の仕組みを身近に感じられるはずです。

それでは、また次回!