【計画錯誤】なぜ予定どおりに進まない?時間を甘く見積もってしまう心理学

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こんにちは!

今日は、毎日の生活にも意外と関係している心理学、「計画錯誤けいかくさくご」について紹介します。

「これなら1時間もあれば終わるだろう」

そう思って始めたのに、気づけば2時間、3時間……。

そんな経験はありませんか?

仕事でも家事でも、予定を立てたときには「これくらいならできる」と思っていたのに、実際には思った以上に時間がかかってしまうことがあります。

これには、心理学でいう計画錯誤が関係しています。

計画錯誤とは?

計画錯誤とは、物事にかかる時間や手間を実際よりも少なく見積もってしまう心理のことです。

たとえば、

「部屋の掃除なら30分くらいかな」

と思って始めたとします。

ところが、掃除を始めると、

「この棚も整理しよう」

「この古い書類も捨てよう」

「ついでに押し入れも見ておこう」

と、やることが次々と増えていきます。

結局、30分の予定が2時間になってしまいます。

「こんなに時間がかかるとは思わなかった……」

と感じることもあります。

こうしたことは、特別に計画を立てるのが苦手な人だけに起こるわけではありません。

誰にでも起こりやすい心理なのです。

なぜ時間を短く見積もってしまうの?

計画を立てるとき、人は「これからやること」に意識が向きやすくなります。

そのため、

「この作業には1時間かかる」

という過去の経験よりも、

「今回は順調に進めば1時間で終わる」

という理想的な見積もりをしてしまいます。

たとえば、朝に出かける準備をするとき。

「8時に起きれば9時には出られる」

と思っていたのに、

着替える。

朝ごはんを食べる。

テレビを少し見る。

スマホを確認する。

忘れ物に気づく。

探し物をする。

……。

気づけば、予定よりかなり時間が過ぎています。

一つひとつは大したことではありません。

でも、小さな予定外のことが積み重なると、大きな時間のズレになります。

「今回だけは大丈夫」が計画錯誤を生む

計画錯誤で特徴的なのは、過去に同じような失敗をしていても、また短く見積もってしまうことです。

「前も2時間かかったけど、今回は1時間で終わるだろう」

こんなふうに考えてしまいます。

もちろん、本当に早く終わることもあります。

ただ、毎回のように予定をオーバーしているなら、一度立ち止まって考えてみる価値があります。

「自分は時間を短く見積もるクセがあるのかもしれない」

そう気づくだけでも、予定の立て方は変わってきます。

計画錯誤を防ぐには?

では、どうすればいいのでしょうか。

ポイントは、「理想の時間」ではなく「実際にかかった時間」を参考にすることです。

たとえば、これまで毎回2時間かかっている作業なら、

「今回は1時間で終わるだろう」

と思うより、

「だいたい2時間はかかる」

と考えて予定を組みます。

さらに、途中で電話がかかってきたり、休憩したり、予定外のことが起きたりすることもあります。こうした時間も含めて考えておくことが大切です。

そのため、最初から少し余裕を持たせておきます。

これだけでも、予定が大きく崩れにくくなります。

大切なのは、自分を責めることではありません。

「自分は計画を立てるのが下手だ」

と考える必要もありません。

むしろ、

「人は時間を短く見積もりやすい」

と知っておくことが大切です。

日常生活でも使える心理学

計画錯誤は、仕事や勉強だけの話ではありません。

買い物、掃除、料理、外出の準備、書類の整理など、日常生活のさまざまな場面で起こります。

たとえば、

「今日は家の片付けを全部やろう」

と考えるより、

「今日は机の上だけ片付けよう」

と決めたほうが、実際には進めやすいこともあります。

予定を小さく区切ることで、「思ったより時間がかかった」というズレも小さくできます。

「全部やらなければ」と考えると、それだけで疲れてしまいますからね。

📚おすすめ書籍

『自分では気づかない、ココロの盲点 完全版 本当の自分を知る練習問題80』(著:池谷裕二)

私たちは自分では合理的に考えているつもりでも、知らないうちに思い込みや心のクセに影響されています。

本書では、日常生活で起こる身近な出来事を通して、人間の心がどのような判断をするのかをわかりやすく紹介しています。

「これくらいならすぐ終わる」と考えてしまう心のクセを知るきっかけにもなり、心理学を身近に感じられる一冊です。

まとめ

「計画錯誤」は、これからやることに必要な時間や手間を、実際よりも少なく見積もってしまう心理です。

「これくらいならすぐ終わる」

と思ったことほど、意外と時間がかかることがあります。

そんなときは、

「自分はダメだ」

と考えるのではなく、

「時間を短く見積もりやすい心理があるんだ」

と知っておきましょう。

そして、予定を立てるときは、過去に実際どれくらい時間がかかったのかを思い出してみる。

さらに、最初から少し余裕を持たせておく。

これだけでも、毎日の予定はかなり立てやすくなります。

そして、こうした小さな工夫を続けていると、無理のない習慣も作りやすくなります。

毎日完璧に予定をこなす必要はありません。

「続けられるくらいの計画」にしておくことも、大切なのです。

今日の予定を立てるとき、少しだけ余裕を持たせてみてはいかがでしょうか?

それでは、また次回。