034【丸岡城】石瓦に包まれた“現存最古”の美しき天守へ

こんにちは♪

今日は、福井県坂井市にある【丸岡城(まるおかじょう)】をご案内します。

ひと目見たら心を奪われるような、重厚感のある石瓦の天守

このお城、実は“日本最古の天守”といわれていて、歴史好きはもちろん、初めての城めぐりにもぴったりなスポットなんです。

春は桜、秋は紅葉と、季節によっても表情を変える美しいお城。

昔ながらのたたずまいに、ほっこり癒されてみませんか?

丸岡城ってどんなお城?

丸岡城は、1576年(天正4年)、織田信長の家臣・柴田勝家の甥、柴田勝豊によって築かれました。

その後、城主は何度も代わりながら、江戸時代まで地域の中心として機能していました。

特筆すべきはその天守。

現在残っている天守は、江戸初期以前に建てられた「現存12天守」のひとつで、しかも日本最古とも言われている貴重な存在なんです。

重ねられた石瓦、手作業で組み上げられた木造の柱、きしむ階段……

**「本物の城ってこういうものなんだ!」**と体感できる場所です。

観光のポイントはここ!

●日本最古の現存天守を体感
二層三階のコンパクトな天守ながら、石瓦の屋根や古材の風合いが圧倒的な存在感。
中にも入ることができ、急な階段や柱の手触りなど、当時のままの空気を肌で感じられます。

●石瓦がつくる独特の雰囲気
丸岡城の屋根瓦は、なんと「石」でできています!
越前地方特有の笏谷石(しゃくだにいし)を使った瓦屋根は、他では見られない渋く美しい景観を生み出しています。

●春の桜、秋の紅葉がとてもきれい
「日本さくら名所100選」にも選ばれていて、春の丸岡城は桜の海に浮かぶような美しさ。
秋には紅葉が天守を彩り、しっとりとした風情を楽しめます。

●丸岡歴史民俗資料館も併せてどうぞ
お城のふもとにある資料館では、丸岡の歴史や文化、昔の暮らしについて学ぶことができます。
天守見学の前後に立ち寄れば、理解がぐっと深まりますよ♪

アクセス・入館料・営業時間

🚃最寄駅
JR「芦原温泉駅」からバスで約30分
または、JR「福井駅」から車で約40分

🚗車の場合
北陸自動車道「丸岡IC」から車で約10分
※無料駐車場あり(普通車用)

🏯入館料(天守+資料館)
大人 450円/小中学生 150円

🕒営業時間
8:30~17:00(入館は16:30まで)
※年末年始(12/29~1/3)は休館

📍住所:福井県坂井市丸岡町霞町1-59

小話:おろろ伝説と石瓦のひみつ

丸岡城にはちょっぴり切ない“伝説”があります。

天守建設の際、石垣がどうしても崩れてしまうため、「人柱」が必要だとされ、ひとりの女性が選ばれたそう。

その名は「お静さん」。

息子を侍にするという約束で身をささげましたが、約束は果たされず――

悲しみにくれた彼女の霊が、「春の桜が咲くころに“おろろおろろ”と雨を降らせる」と言われているのです。

この話から、**丸岡城の桜の雨は「お静の涙雨」**とも呼ばれているんですよ。

そして石瓦も、地元で採れる笏谷石を使った雪国ならではの工夫

重い石瓦は風に強く、雪を落としやすいという特徴があり、北陸の気候にぴったりだったのです。

周辺の観光スポットもあわせて♪

●竹田の油あげ(谷口屋)
名物の「竹田の油あげ」は、外はカリッと中はふっくら。
地元食材を使ったランチが楽しめる人気スポットです。

●永平寺
丸岡城から車で30分ほど。曹洞宗の大本山で、凛とした空気と美しい建築が魅力。

●東尋坊・越前松島水族館へも
海沿いのダイナミックな景勝地「東尋坊」までも車で1時間弱。観光のセットコースにもぴったり♪

人気の秘密は「素朴でリアルな“お城感”」

観光地として派手さはないけれど、**丸岡城の魅力は“本物感”と“味わい深さ”**にあります。

石瓦、きしむ床、急な階段――

どれもが、当時のままの雰囲気を伝えていて、タイムスリップしたような気分を味わえるんです。

そして、ふもとの町並みもどこか懐かしく、心が和みます。

まとめ:静かに、深く。丸岡城で感じる歴史の重み

【丸岡城】は、派手ではないけれど、心にじんわりと残るお城です。

天守に登れば、歴史の風がそっと吹き抜けていくような感覚に。

おろろ伝説に思いを馳せつつ、桜や紅葉に包まれたお城を歩いてみると、日常の喧騒を忘れて、少しだけやさしい気持ちになれるかもしれません。

あなたも一度、現存最古の天守に会いに行ってみませんか?