025【岩村城】天空の城と呼ばれた、石垣の美しき山城

こんにちは♪

今回は岐阜県恵那市えなしにある【岩村城いわむらじょう】をご紹介します。

「天空の城」と聞くと兵庫県の竹田城が有名ですが、実はここ岐阜にも、標高717メートル、日本三大山城のひとつに数えられる絶景のお城があるんです。

かつては“女城主の城”としても知られ、いまなお気品と力強さを感じさせる石垣がそびえ立っています。

ふらっと行けるお城散歩、というよりは「軽い登山+歴史探訪」ですが、その分、訪れた人だけが味わえる達成感とごほうびのような景色が待っていますよ♪

岩村城ってどんなお城?

岩村城いわむらじょうのはじまりは鎌倉時代までさかのぼります。

長く土岐氏ときうじや岩村氏の居城として栄え、戦国時代には織田信長の五男・御坊丸ごぼうまるが城主となるものの、実際に城を守ったのは信長の叔母・おつやの方でした。

そのため、岩村城は日本で唯一の「女城主の居城」としても有名なんです。

江戸時代には大名・丹羽氏の居城として改修され、石垣が整備されたことで、まるで城郭庭園じょうかくていえんのような景観に。

現在もその美しい石垣が多く残っています。

観光のポイントはここ!

●石垣の“六段壁”
なんといっても、岩村城の顔ともいえるのがこの石垣。高さ10メートル超、六段に積まれた美しいカーブの石垣はまさに圧巻!
まるで山の中に現れた迷宮のような景色です。

●本丸跡からのパノラマ
登城ルートの終着点、本丸跡からは恵那の町を一望できます。秋の朝などは運が良ければ雲海が広がることも…!

●登山道で歴史をたどる
「大手門跡」や「太鼓櫓跡たいこやぐらあと」「霧ヶ井きりがい」など、随所に歴史を感じるポイントが点在。山道を登りながら当時の面影に浸れます。

●女城主の伝説をたどる
信長の叔母でありながら、明智光秀の手引きによって落城したという切ないエピソードも…。
城下町にある「岩村歴史資料館」ではその歴史をより詳しく知ることができます。

アクセス・入館料・営業時間

🚃最寄駅
明知鉄道「岩村駅」から徒歩約20〜30分で登城口へ(本丸まではさらに約40分)

🚗車の場合
中央自動車道「恵那IC」から約25分
※「岩村城跡第2駐車場」からは徒歩15分ほどで本丸にアクセス可能

🏯入館料
岩村城跡:見学自由(無料)
岩村歴史資料館:大人300円、小中学生150円

🕒営業時間(資料館)
9:00〜17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜(祝日の場合は翌平日)、年末年始

📍住所:岐阜県恵那市岩村町城山

小話:「女城主ビール」って知ってる?

岩村の名物のひとつが、地元の酒造が手がける「女城主」という日本酒。そして、実は「女城主ビール」なるクラフトビールもあるんです。

城下町の散策がてら、レトロな町屋風のカフェやお土産屋さんで楽しめますよ♪

ちょっぴり甘くて香ばしい味わいが女性にも人気なんだとか♪

周辺の観光スポットもおすすめ♪

●岩村本通り(城下町)
かつての城下町がそのまま残る通り。酒蔵や町家カフェ、和菓子屋さんなどが並び、レトロな雰囲気に心がなごみます。

●岩村歴史資料館
城主の資料や甲冑の展示などがあり、登城前に立ち寄ると理解が深まります。

●恵那峡や中山道馬籠宿(車で30〜40分)
少し足をのばせば、岐阜らしい絶景や宿場町の風情を楽しめるスポットもたっぷり♪

●明知鉄道でのんびり鉄旅
ローカル線に揺られて、自然と歴史がいっぱいの風景を楽しむのも乙な旅です。

人気の秘密は

岩村城いわむらじょうが人気なのは、その雄大な石垣美と、女城主という他にはない歴史背景にあります。

ちょっと山道を登る大変さはありますが、そのぶん登りきったときの感動はひとしお。

歴史が好きな方も、写真映えを楽しみたい方も、じんわりとした旅の余韻を味わえる場所ですよ。

まとめ

岩村城いわむらじょう】は、「天空の城」と呼ばれるにふさわしい静けさと美しさをたたえた名城です。

標高717メートルの本丸跡から見下ろす風景と、足元に広がる石垣の造形美…。

その両方を味わえるからこそ、多くの人が「また行きたい」と思うのかもしれません。

ぜひ、心と身体で感じる山城体験を、岩村で楽しんでみてくださいね♪