018【臥薪嘗胆】くやしさをバネに、夢をつかむための執念

「絶対に見返してやる」

「今に見てろ、必ずやり遂げてやる」

そんな強い気持ちが、苦しさの中でも自分を支えてくれるときって、ありますよね。

今回紹介する臥薪嘗胆がしんしょうたんは、

その“執念”や“決意”を燃やし続ける力をあらわす四字熟語です。

古代中国の歴史をもとに生まれた、物語性の強い言葉です。


臥薪嘗胆とは?

臥薪嘗胆がしんしょうたんとは、

目的を果たすために、苦労や努力を重ねて耐え続けること

を意味します。

  • 臥薪がしん…薪(たきぎ)の上に寝て、自分に苦しみを課す
  • 嘗胆しょうたん…苦い“肝(きも)”をなめて、悔しさを思い出す

つまり、

くやしさを忘れず、自ら苦労を選んで、復讐や成功を誓って耐える

という決意の言葉なんです。

たとえ話

かつて野球部のエースだったユウタは、地区大会決勝でまさかの大炎上。

チームは逆転負けを喫し、彼は戦犯扱いされました。

仲間の視線も冷たくなり、ユウタは一度、野球をやめようとさえ思いました。

でも、そのとき彼は決意します。

「この悔しさ、絶対に忘れない。1年後、甲子園のマウンドで笑ってやる」

彼は毎日、苦しいトレーニングを続け、わざと試合で着ていた泥だらけのユニフォームを部屋に飾り、悔し涙を流した瞬間を思い出しては、自分を奮い立たせました。

そして1年後――

ユウタのチームは地区を制し、甲子園の土を踏みました。

まさに彼の1年間は臥薪嘗胆がしんしょうたんそのものでした。

臥薪嘗胆の起源

この言葉は、中国の春秋時代の歴史に基づくエピソードが由来です。

越王えつおう勾践こうせんは、戦に敗れて敵国・呉の王のもとで屈辱の日々を過ごします。

国に戻った後、彼は“たきぎの上で寝る”ことで毎日苦痛を思い出し、さらに“苦い肝をなめる”ことで屈辱を忘れないようにしました。

そして10年、ついに呉の国を打ち破り、見事に復讐を果たします。

このように「臥薪嘗胆がしんしょうたん」は、忘れられない悔しさを力に変える生き方を象徴しています。

現代での使い方

  • 夢を叶えるために、何年も努力を積み重ねてきた人

  • 失敗から立ち直り、成功を勝ち取ったエピソード

  • 絶対に負けられない相手に挑み続けるとき

など、「くやしさを力に変える」ような努力の場面で使われます。

例文:

「甲子園での敗戦から1年間、臥薪嘗胆の日々だった」
「あのプロジェクト失敗が、彼の臥薪嘗胆の始まりだった」

まとめ

臥薪嘗胆がしんしょうたん」は、ただの努力ではありません。

それは、“くやしさ”という心の火種を、自ら燃やし続ける意志の証。

心が折れそうなとき、失敗が頭をよぎるとき、

それを乗り越える力に変えられる人こそが、本当の意味で強い人

なのかもしれません。

夢や目標に向かって、一歩ずつ進むあなたへ――

今日の悔しさは、明日の力になります。