053【遠回りが近道】焦らず行こう、遠いようで一番の近道かも?

こんにちは、ことわざブログへようこそ!

「もっと早く結果を出したい」

「できればショートカットしたい」

そんなふうに思ったこと、ありませんか?

でも、人生や成長には「近道しようとして逆に遠回り」なんてこともあります。

今回紹介するのは、そんなときにこそ心に留めておきたいことわざ──

「遠回りが近道」

「遠回りが近道」とは、一見遠く感じるような方法でも、結果としては一番確実で早い道になることもあるという意味のことわざです。

つまり、地道な努力や、段階を踏んで進む方法が、結局は成功への一番の近道になることもあるんです。

ストーリーで理解しよう!

リクくんは高校生。

YouTubeでかっこいいギターソロに憧れて、ギターを始めました。

最初から難しいソロに挑戦しようとしたけど、指は動かないし、音も出ない。イライラして、やめそうになりました。

そんなとき、ギターの先生がこう言いました。

「まずは基礎練習。地味だけど、コードチェンジとスケールをしっかり覚えよう」

最初はつまらなく感じたけど、毎日コツコツ続けて3か月。

リクくんの指はスムーズに動き、あの憧れのギターソロが自然に弾けるようになっていました。

最初は遠回りに思えた基礎練習こそが、実は一番の近道だったんですね。

これぞまさに「遠回りが近道」!

起源や類似表現は?

このことわざには、特定の文献上の起源は明確ではありませんが、古くから“急がば回れ”という似た意味のことわざと並んで使われてきました。

また、禅や仏教の教えの中にも

「焦って結果を求めず、日々の修行を重ねることが道に通じる」

という思想があり、「遠回り=修行、近道=悟り」といった考え方にも通じます。

さらに、英語にも似た表現があり、たとえば:

“The longest way round is the shortest way home.”
(最も遠回りな道が、家に帰る最短の道)

世界中で共通する感覚なんですね。

現代でどう使う?

  • 基礎からじっくり学ぶのが、結局は遠回りが近道だよね
  • 焦って答えを出すより、まずは現場を回って状況を知るのが近道かも

仕事、勉強、趣味、どんな場面にも当てはまる、普遍的な教えです。

まとめ

項目 内容
ことわざ 遠回りが近道
意味 手間がかかる方法の方が、結果的に成功への最短ルートになることがある
使いどころ 焦らず丁寧に取り組むべき場面、基礎や準備が大切なとき
類義語 急がば回れ、石橋を叩いて渡る

最後にひとこと

早くたどり着きたいときほど、遠く見える道を選ぶ勇気が必要。

回り道に見える道の中には、必要な学びや出会いがたくさん詰まっているかもしれません。

「遠回りが近道」

この言葉を、日々の小さな選択のヒントにしてみてくださいね。