052【志高ければ、困難なし】夢が大きい人は、壁を壁と思わない?

こんにちは、ことわざブログへようこそ!

夢や目標に向かって頑張っていると、必ずといっていいほど立ちはだかる「困難」や「壁」。
でも、ある言葉がそんなあなたの背中をそっと押してくれるかもしれません。

今回ご紹介するのは、目標を持って生きる人にこそ響くこのことわざ──

「志高ければ、困難なし(こころざしたかければ、こんなんなし)」


◆ 意味は?

このことわざの意味は、
「高い志を持っていれば、どんな困難も乗り越えることができる」
ということ。

ただし、「困難が存在しない」という意味ではなく、
**「高い志を持つことで、困難を困難と感じなくなる」**というニュアンスが強いです。

要は、目の前の苦労よりも、目指すゴールが大きくて輝いていれば、自然と前に進めるよ、という励ましの言葉ですね。


◆ ストーリーで理解しよう!


🔹たとえば…高校生アオイの話

アオイは地方の高校に通う女子高生。将来の夢は宇宙飛行士。
そのためには英語も理系もトップレベル、体力や精神力も必要です。

周りからは「そんなの現実的じゃないよ」と笑われることも。

でも、アオイは言います。
「本気で宇宙に行きたいから、数学が難しくても頑張れる。英語がわからなくても、勉強する価値がある」

模試で点が取れなくても、失敗しても、
アオイは泣いたあと、次の日にはまた机に向かうのです。

彼女にとっての「志」は、「宇宙に行く」という夢。
その志が高いからこそ、周囲が「困難」と呼ぶものは、アオイにとっては「当たり前の通過点」なんです。

まさに「志高ければ、困難なし」。


◆ 起源はどこから?

このことわざは、古典的な儒教思想や中国古典に通じる考え方に由来していると考えられています。

たとえば『論語』の中にも、志や道を重んじる言葉が数多く登場します。

孔子の弟子・子貢が言ったとされる「志を得ざれば、道を得ず」(志がなければ、本当の道も見つからない)というように、
古来より「志」は人間の行動の原点とされてきました。

また、近代では吉田松陰や西郷隆盛といった志士たちも、「志の高さ」を何より重んじていました。
彼らの言葉や行動の中にも、このことわざの精神が生きています。


◆ 現代でどう使う?

・「海外で起業なんて無理だよって言われたけど、志高ければ困難なし、だよね」
・「留学に向けてバイトと勉強の両立は大変だけど、志高ければ困難なし!」

自分を奮い立たせたいときや、夢を語るとき、背中を押す言葉としてぴったりです。


◆ まとめ

項目 内容
ことわざ 志高ければ、困難なし
意味 高い目標があれば、困難も乗り越えられる
使いどころ 大きな夢に向かって進むとき、苦労に直面したとき
起源 儒教思想や歴史上の志士たちの精神に由来

◆ 最後にひとこと

高い志を持つ人には、壁が見えなくなる。
それは「無理をしている」からではなく、「夢に集中している」から。

あなたの目指す場所が遠ければ遠いほど、
今日の一歩一歩には価値が生まれます。

「志高ければ、困難なし」
夢に迷ったとき、ぜひ思い出してくださいね。