
「やっちゃった……」と落ち込むような失敗。
でも、そんなときにこそ「この経験を活かしてやる!」と前向きになれる人、あなたの周りにもいませんか?
人生は転ぶことだらけ。でも――
“転んだままで終わるか、何かを拾って立ち上がるか”
で、その後の展開が大きく変わるんです。
今回は、そんな“したたかな生き方”を教えてくれることわざをご紹介します。
ことわざ
意味:
失敗しても、それを無駄にせず、必ず何か利益を得ようとするたくましさや知恵深さを表す言葉。
要するに「タダでは負けない」「転んでも何かしら得して帰ってくる人」のことです。
たとえ話
営業マンの佐藤さん、初めての出張先で大失敗。
アポをすっぽかされ、資料も忘れて、会議は大混乱。
しょんぼり帰るはずが…
その帰り道、地元のカフェに立ち寄った彼は、そこでたまたま経営者の方と出会い、なんと新しい商談のきっかけをゲット!
同僚が驚いて言いました。
「えっ、あの大失敗から新しいチャンスにつなげたの?まさに転んでもただでは起きぬ、だな…!」
解説
「転ぶ」は失敗やアクシデントのたとえ。
「ただでは起きぬ」は、“手ぶらでは起きない”つまり、何かしら得して立ち上がるというニュアンスです。
このことわざは、「失敗をチャンスに変える」「逆境で知恵を働かせる」ことの大切さを教えてくれます。
特にビジネスや人生経験の豊かな人ほど、このマインドを自然と持っているものです。
起源・由来
このことわざは、江戸時代から民間で使われていた口語表現とされています。
具体的な文献起源は不明ですが、古くから
「転んでも小銭を拾って起きる」
「つまずいて宝を見つける」
など、類似のたとえ話が伝わっており、それらが簡潔にまとまったのがこの表現です。
似た言い回しに
「災い転じて福となす」
「ピンチはチャンス」
などがあります。
現代での活かし方
- 失敗したプレゼン → 反省点を洗い出して次に活かす
- 試験に落ちた → 自分に足りない部分を見つけて強化する
- フラれた → 自分磨きをして、もっといい出会いを引き寄せる!
つまり、「何も得られなかった失敗」は、ないということ。
何か一つでも学びや気づきがあれば、それは「転んだ価値がある」というわけですね。
ポジティブに、しぶとく生きる知恵
「転んでもただでは起きぬ」は、一見“ずる賢い”ようにも聞こえるかもしれませんが、実はとてもポジティブで実用的な生き方。
- 挫折から学ぶ
- 困難から新たな道を見つける
- 「どうせなら得しよう」と考える
そんな“切り替え力”こそが、今の時代を生き抜く最大の武器です。
まとめ
🌟 「転んでもただでは起きぬ」──失敗も武器に変えるしぶとさを。
人生に転ばない人はいません。
でも、転んだあとに何を拾うかは、あなた次第。
どうせなら、「転んでよかった」と言えるような生き方、してみませんか?