
「どうすれば早く賢くなれるんだろう?」
「効率よく学べる裏技ってないのかな?」
勉強をしていると、誰もが一度は考えたことがあるはずです。
でも、残念ながら「楽して身につく」魔法の方法は存在しません。
それを表したことわざが 「学問に王道なし」 です。
今回は、このことわざの意味をたとえ話とともに紹介し、起源についても触れていきます!
ことわざの意味
「学問に王道なし」とは、学問を修めるには地道な努力が必要であり、楽な近道はないという意味です。
「王道」とは、本来「正しい道」という意味ですが、ここでは「楽に進める道」「特別な近道」の意味で使われています。
つまり、「学問にはそんな道はないよ」ということ。
これは、スポーツや楽器の練習、プログラミングの学習にも当てはまりますね。
基礎をしっかり身につけ、繰り返し学ぶことで、少しずつ上達するものなのです。
たとえ話
むかしむかし、ある国に剣士を目指す少年がいました。
彼は強くなるための訓練を始めましたが、厳しい修行が続くにつれて、次第にこう考えるようになりました。
「もっと楽に強くなれる方法はないだろうか?」
ある日、少年は「魔法の剣を手に入れれば、一瞬で最強になれる」という噂を耳にします。
彼はその剣を求めて旅に出ました。
長い旅の末、ついに魔法の剣を見つけました。
しかし、剣を手にした少年は驚きます。剣にはこう刻まれていたのです。
「強さとは剣ではなく、お前自身が鍛えるもの」
少年はその言葉に気づき、ようやく本気で修行に励むようになりました。
そして数年後、彼は努力の末に一流の剣士となったのです。
この話のように、どんな分野でも「楽してすぐに成功する方法」を探すより、地道な努力を続けることが大切 なのです。
起源
このことわざは、古代ギリシャの数学者・エウクレイデス(ユークリッド) が、エジプト王プトレマイオス1世に言った言葉がもとになっています。
王が「数学を簡単に学ぶ方法はないのか?」と尋ねたとき、エウクレイデスはこう答えました。
「数学に王道なし(There is no royal road to geometry.)」
つまり、「王様だろうと誰だろうと、学問には近道はない」という意味ですね。
この考え方が広まり、「学問に王道なし」ということわざになりました。
まとめ
「学問に王道なし」ということわざは、何事も地道な努力が大切 だと教えてくれます。
- 学びに近道はない。 コツコツ積み重ねることが大事。
- すぐに成果を求めず、少しずつ成長しよう。
- 本当の力は、楽をして得られるものではなく、自分で身につけるもの。
勉強やスキル習得に行き詰まったときは、この言葉を思い出してみてくださいね!