030【学問に王道なし】近道を探すより、一歩ずつ確実に!

「どうすれば早く賢くなれるんだろう?」

「効率よく学べる裏技ってないのかな?」

勉強をしていると、誰もが一度は考えたことがあるはずです。

でも、残念ながら「楽して身につく」魔法の方法は存在しません。

それを表したことわざが 「学問に王道なし」 です。

今回は、このことわざの意味をたとえ話とともに紹介し、起源についても触れていきます!

ことわざの意味

「学問に王道なし」とは、学問を修めるには地道な努力が必要であり、楽な近道はないという意味です。

「王道」とは、本来「正しい道」という意味ですが、ここでは「楽に進める道」「特別な近道」の意味で使われています。

つまり、「学問にはそんな道はないよ」ということ。

これは、スポーツや楽器の練習、プログラミングの学習にも当てはまりますね。

基礎をしっかり身につけ、繰り返し学ぶことで、少しずつ上達するものなのです。

たとえ話

むかしむかし、ある国に剣士を目指す少年がいました。

彼は強くなるための訓練を始めましたが、厳しい修行が続くにつれて、次第にこう考えるようになりました。

「もっと楽に強くなれる方法はないだろうか?」

ある日、少年は「魔法の剣を手に入れれば、一瞬で最強になれる」という噂を耳にします。

彼はその剣を求めて旅に出ました。

長い旅の末、ついに魔法の剣を見つけました。

しかし、剣を手にした少年は驚きます。剣にはこう刻まれていたのです。

「強さとは剣ではなく、お前自身が鍛えるもの」

少年はその言葉に気づき、ようやく本気で修行に励むようになりました。

そして数年後、彼は努力の末に一流の剣士となったのです。

この話のように、どんな分野でも「楽してすぐに成功する方法」を探すより、地道な努力を続けることが大切 なのです。

起源

このことわざは、古代ギリシャの数学者・エウクレイデス(ユークリッド) が、エジプト王プトレマイオス1世に言った言葉がもとになっています。

王が「数学を簡単に学ぶ方法はないのか?」と尋ねたとき、エウクレイデスはこう答えました。

「数学に王道なし(There is no royal road to geometry.)」

つまり、「王様だろうと誰だろうと、学問には近道はない」という意味ですね。

この考え方が広まり、「学問に王道なし」ということわざになりました。

まとめ

「学問に王道なし」ということわざは、何事も地道な努力が大切 だと教えてくれます。

  • 学びに近道はない。 コツコツ積み重ねることが大事。
  • すぐに成果を求めず、少しずつ成長しよう。
  • 本当の力は、楽をして得られるものではなく、自分で身につけるもの。

勉強やスキル習得に行き詰まったときは、この言葉を思い出してみてくださいね!