022【志ある者は事竟に成る】強い意志が未来を切り開く

皆さんは何か大きな目標を立てたことがありますか?

例えば、「英語をペラペラに話せるようになりたい!」とか、「自分のアプリを開発して世に出したい!」など。

しかし、途中で諦めそうになったり、挫折しそうになった経験もあるのではないでしょうか?

そんなときに思い出してほしいことわざが こころざしあるもの事竟ことついる」 です。

この言葉には、「強い志を持ち続けて努力すれば、どんなことでも成し遂げられる」という力強い意味が込められています。

今回は、このことわざをより身近に感じてもらうために、たとえ話を交えてご紹介します。

たとえ話

ある村に、タケルという少年がいました。

タケルの夢は、「村の丘の上に大きな竹の森を作ること」でした。

村の人々は笑いました。

「竹なんて、こんな乾いた土地じゃ育たないよ。」

「すぐに諦めるだろう。」

しかし、タケルは諦めませんでした。

毎日、少しずつ竹の苗を植え、水をやり、肥料をまきました。

最初の一年、竹はほとんど成長しませんでした。

二年目も、三年目も、変化はわずかでした。

それでもタケルは信じて世話を続けました。

そして五年目。

ある日、竹が急にぐんぐんと伸び始めたのです。

竹は地中でしっかりと根を張り、成長の準備をしていたのでした。

十年後、丘の上には美しい竹林が広がり、村人たちは驚きました。

「タケルは本当にやり遂げたんだ!」

そう、タケルは 「志を持ち続ける者は、いつか必ず夢を叶える」 ことを証明したのです。

ことわざの起源

このことわざの由来は 中国の歴史書『後漢書』 にあります。

後漢の時代、范曄はんようがまとめたこの書には、

こころざしあるもの事竟ことついり、苦心くしんひとてんむくいらる

という言葉が記されています。

これは、「強い志を持ち続け努力すれば、最後には必ず成功する」という意味です。

歴史上の偉人たちも、この言葉を信じて努力を続けてきました。

例えば、中国の三国志で有名な劉備は、最初は無名の武将でしたが、志を持ち続けたことでついに蜀という国を築きました。

まとめ

「志ある者は事竟に成る」は、「夢や目標に向かって努力し続ければ、必ず結果が出る」という希望に満ちたことわざです。

もし今、「うまくいかないな……」と感じていることがあれば、タケルの話や歴史の偉人たちを思い出してください。

すぐに結果が出なくても、 地中では確実に根を張っている のかもしれません。

強い志を持ち続けて、あなたの夢を叶えましょう!