015【道遠ければ志し必ずしも至らず】目標はあるけれど…

「夢を持つことは大切。でも、それだけじゃダメなんだよね」

これは、ある高校生がため息まじりにこぼした一言。

彼は小さい頃からプロサッカー選手になりたかった。

でも、高校では勉強や部活の両立が難しく、練習時間も思うように取れない。

気づけば、プロへの道は遠く感じるようになっていました。

そんな彼にぴったりのことわざが 道遠みちとおければこころかならずしもいたらず」 です。

正式なことわざではありません。人生を見つめる中で感じた教訓的な言葉として選びました。

ことわざの意味

「道のりが遠ければ、志を持っていても必ずしも目標に到達できるとは限らない」

つまり、どんなに大きな夢や目標があっても、それを達成するための道のりが長く困難であれば、途中で挫折してしまうこともある、という意味です。

夢や目標は持つだけではなく、着実な努力や計画が必要 という教訓を伝えています。

たとえ話

ある日、友人が山登りに誘ってくれました。

「この山の頂上には絶景が広がっているんだ!」と聞いて、ワクワクしながら出発。

最初は楽しかったものの、道は想像以上に険しく、次第に疲れがたまります。

水分補給を忘れ、軽装で来てしまったことを後悔しながら、とうとう途中でギブアップ…。

「あの景色を見たい!」という気持ちはあっても、準備不足のせいでたどり着けなかったのです。

これはまさに「道遠ければ志し必ずしも至らず」。

夢を叶えるには、強い気持ちだけでなく、しっかりした準備と継続した努力が不可欠なのです。

ことわざの起源

このことわざは、中国の古典『戦国策せんごくさく』に由来します。

戦国時代の知略や戦術をまとめた書物で、多くのリーダーたちが学んだものです。

「道遠しといえども、志しあれば必ず至る」

これは本来、志があれば困難でも乗り越えられるという文脈で語られていました。

しかし、現実には道が遠く、厳しいと、どんなに強い志を持っていても挫折してしまうこともある…という逆説的な解釈が広まり、現在のことわざになったと言われています。

まとめ

夢や目標は持つだけでは叶いません。遠い道のりを乗り越えるには…

具体的な計画を立てる
努力を継続する
途中で挫折しそうなときは、やり方を見直す

これが大切ですね!

あなたの夢は何ですか?

もし「道が遠い…」と感じたら、少しずつ前進できる方法を考えてみてください。

それでは、また次回のことわざ解説でお会いしましょう!