
こんにちは!
今日もゆるっと四字熟語の世界を旅していきましょう~。
第24回目は、「あー、またスルーされた…」なんて経験がある人には、ちょっぴり心に刺さる四字熟語です。
その名も――「馬耳東風」。
今回は、わかりやすいたとえ話やストーリーとともに、この言葉の意味や背景をゆるっとご紹介します!
馬耳東風の意味は?
「馬耳東風」とは、
人の意見や忠告をまったく気にかけないことを意味する四字熟語です。
文字通りに見ると、
- 馬の耳に
- 東からの風が吹いても
- 馬は気にしない(= 馬には何も伝わらない)
というところから、「人の話を聞き流してしまう」「忠告を受け流してしまう」様子を表しています。
たとえ話
ある日、アルバイト先での出来事。
先輩A:「Bくん、この作業ミスしやすいから、確認してからやった方がいいよ」
新人B:「あ、はい!(←スマホを見ながら適当な返事)」
→ 数分後 → ミス発生 → 怒られる。
先輩A(心の声):「こっちの忠告、完全に『馬耳東風』やったな……!」
まさに、「聞いてるフリして全然聞いてない」状態。
こういう時にぴったりな言葉が「馬耳東風」なんです。
起源
この言葉の起源は、中国・唐の時代の詩人、李白の詩にあります。
李白が書いた詩の中に、
「馬耳に東風あり、之を聞けども聞かず」
という一節が登場します。
この詩では、「どれだけ風が吹いても、馬は気にも留めない」という描写を通して、人の忠告に無関心な態度をたとえているのです。
そこから時代を経て、「馬耳東風」という四字熟語として定着しました。
どんなときに使える?
✅ 忠告を聞き流されたとき
→「せっかくアドバイスしたのに、馬耳東風だったよ」
✅ 忠告が通じない人を表すとき
→「あの人に言っても無駄。馬耳東風だから」
※ややネガティブな意味があるので、使い方にはちょっと注意が必要です。
まとめ
- 「馬耳東風」は、人の話を聞き流してしまう様子を表す四字熟語。
- 由来は、中国の詩人・李白の詩の一節。
- 「注意しても無駄」「言っても通じない」など、ネガティブな場面で使われます。
人の話をちゃんと聞くって、実はけっこう難しい。
でも、「馬耳東風」にならないように、心に風が吹いてもちゃんと耳を開いていたいものですね~。
次回も、面白くてちょっぴりためになる四字熟語をご紹介します!お楽しみに!