021【意気揚々】まるでヒーローのように帰ってきた!

こんにちは!

日常の中でふと出会う「言葉の力」。

今回は、勝利の喜びに満ちた瞬間を表す四字熟語、「意気揚々いきようよう」をご紹介します。

誰かに褒められたとき、成功を掴んだとき、自信に満ちて胸を張って歩ける

――そんなシーンにぴったりの言葉です。

ではまず、ちょっとしたストーリーから始めましょう。

たとえ話

高校最後の文化祭。

クラスでは「お化け屋敷」を企画したけれど、準備がうまくいかず、直前まで大混乱。

そんなとき、クラスメイトのリョウくんが「オレに任せて!」と立ち上がりました。

設計図を描き直し、飾り付けを工夫し、演出にもこだわりを入れて

――当日、行列ができるほどの大盛況!

終了後、先生や他のクラスの生徒たちから絶賛の嵐。

拍手に包まれて、リョウくんが教室に戻ってきたその姿は……

まさに「意気揚々」そのもの!

胸を張り、目を輝かせながら「やったぞ!」と笑うその姿に、みんなも自然と拍手を送っていました。

「意気揚々」の意味とは?

意気揚々いきようようとは、

「得意げで、元気いっぱいに振る舞う様子」や「自信に満ちている様子」を表す言葉です。

  • 意気(いき):元気・気力・心の勢い
  • 揚々(ようよう):意気が高まっているさま、意気が上がっているさま

つまり、「心の勢いがどんどん高まって、自信満々な状態」を言い表しているんですね。

どんな場面で使うの?

  • 試験で満点を取って意気揚々いきようようと帰宅する
  • チームが優勝して意気揚々とトロフィーを掲げる
  • プレゼンが大成功して意気揚々と会議室を出る

など、成功や称賛を受けたときの、嬉しさと自信にあふれる姿にぴったりの表現です。

「意気揚々」の起源は?

この四字熟語のルーツは、中国の古典文学ではなく、日本で作られた和製漢語と考えられています。
「意気」は中国でも使われていましたが、「意気揚々」とセットでの使用は日本発祥で、明治時代以降によく見られるようになった言葉です。

特に、戦での勝利や凱旋がいせんなど、「堂々と帰ってくる姿」を表すときに使われ始めたと言われています。

まとめ

意気揚々いきようよう」という言葉は、努力の末に得た達成感や、周囲からの評価に胸を張れる瞬間を彩ってくれる四字熟語です。

自分が「いま、めっちゃ良い顔してるな!」と思ったとき。

あるいは、誰かがキラキラした顔で帰ってきたとき――

ぜひ「意気揚々」という言葉を使ってみてくださいね!