はじめに
戦国時代の荒くれ者たちの中で、ひときわ異彩を放った男がいました。
その名は、蜂須賀小六。
豪快で義理堅い、伝説的な存在です。
浅野の地に生まれる
小六は、尾張国(現在の愛知県)に生まれました。
もとは地元の野武士のリーダー格。
農民や地侍たちとともに、自由気ままに生きていました。
木下藤吉郎との出会い
そんな小六の人生を変えたのが、若き木下藤吉郎――
後の豊臣秀吉との出会いです。
二人は意気投合。
小六は秀吉に力を貸し、躍進の道をともに歩み始めます。
秀吉の右腕として活躍
小六は、各地の戦いで大活躍しました。
特に、蜂須賀隊の迅速な動きは有名でした。
奇襲や夜襲も得意で、
「小六の軍が動けば勝つ」
と恐れられたほどです。
一国一城の主へ
秀吉の天下取りが進む中、小六も報われます。
阿波国(現在の徳島県)を与えられ、蜂須賀家の礎を築きました。
野武士から大名へ。
夢をつかんだ瞬間でした。
晩年も仲間思い
小六は晩年も、家臣や民を大切にしました。
武骨だけどあたたかい。
そんな人柄が、最後まで人々に慕われました。
1586年、家族に見守られながらこの世を去ります。
おわりに:信じた道を、突き進んだ生涯
蜂須賀小六は、自分らしさを貫いた人でした。
荒々しくも、人情に厚く。
信じた仲間とともに、戦国の夢をつかんだ男。
その生き様は、今も多くの人に愛されています。