010【発奮興起】悔しさが、やる気に火をつける瞬間

← 前の記事 | 次の記事 →

人生には、何度だって「やり直し」のチャンスがあります。

失敗して落ち込んでも、悔しさを力に変えて、もう一度立ち上がることもできます。

今回ご紹介する四字熟語「発奮興起はっぷんこうき」は、

そんなふうに、心を奮い立たせて立ち上がることを表す言葉です。

発奮興起とは?

発奮興起はっぷんこうきとは、

気持ちを奮い立たせ、行動を起こすこと

を意味します。

  • 「発奮(はっぷん)」… 心を奮い立たせること
  • 「興起(こうき)」… 立ち上がること、励むこと

つまり、

「くやしさをバネにして、もう一度立ち上がる!」

という、前へ進もうとする気持ちを表す言葉です。

たとえ話

サクラは、大学受験で第一志望の合格を逃しました。

毎日遅くまで勉強したけれど、あと少し届かなかった。

「もう1年やるなんてムリかも…」

そう思った日もありました。

でも、ある日落ちた大学のキャンパスを通りかかったとき、中で生き生きと学ぶ学生たちを見て、胸が熱くなりました。

「やっぱり、私はここに通いたい」

その瞬間、サクラの中で“何か”が目覚めました。

翌日から、彼女は参考書を広げ、またペンを握りました。

――それが「発奮興起はっぷんこうき」。

くやしさが、再び前へと進む原動力になったのです。

発奮興起の由来

発奮興起は、「発憤興起」とも書きます。

「発憤」は心を奮い立たせること、「興起」は立ち上がることや励むことを表します。

つまり、気持ちを奮い起こして、行動に移す様子を表した四字熟語です。

現代での使い方

  • 試験や挑戦に失敗して、そこからやる気を出して再挑戦するとき

  • 失敗や敗北をきっかけに一念発起した場面

  • 自分を変えたいと強く思い、行動を始めたとき

などにぴったりです。

たとえば、

「面接に落ちた悔しさをバネに、彼は発奮興起した」

「彼女は失敗をきっかけに発奮興起し、資格取得に向けて勉強を始めた」

といった風に、“気持ちを切り替えて立ち上がった”場面でよく使われます。

まとめ

「発奮興起はっぷんこうき」は、はじめから前向きな気持ちじゃなくてもいいんです。

くやしさ・怒り・情けなさ――それを力に変えて動き出すことにこそ、意味があります。

もしあなたが今、うまくいかずに落ち込んでいるなら、それは新しいスタートを切る“直前”かもしれません。

心の中に生まれた小さな火でも、行動を始めるきっかけになります。

一度ついたその火が、もう一度前へ進む力になるかもしれません。

📚おすすめ書籍

『人生の失敗学――日々の難儀な出来事と上手につき合う』(著:畑村洋太郎)

失敗すると、つい「自分はダメだった」と落ち込んでしまいます。

本書は、失敗を単なるマイナスではなく、次に生かすための学びとして捉える一冊です。

失敗から得た経験が、自分の世界を広げる力になるという考え方が紹介されています。

「悔しさを力に変えて、もう一度立ち上がる」という今回の「発奮興起」のテーマともよく合います。

2026年1月刊の新しい書籍なので、今読む一冊としてもおすすめです。