045【困難は分割せよ】大きすぎる悩みは、細かくすれば怖くない!

やらなきゃいけない仕事が山積みで、どこから手をつければいいかわからない。
目標が大きすぎて、達成できる気がしない。
そんなふうに「圧倒される感覚」に襲われたこと、ありませんか?

そんなときに知っておきたいのがこの言葉――
**「困難は分割せよ」**です。

この言葉は、考え方を変えるだけで、今目の前にある“難しそうなこと”がスッと軽くなる魔法のような教えです。


📝言葉の意味

「困難は分割せよ」とは、

どんなに大きな困難や問題も、小さく分けて考えれば、解決の道筋が見えてくる
という意味です。

これは、難問を「ひとかたまり」で捉えるのではなく、
✅ 小さなタスクに分ける
✅ 解決できそうな部分から着手する
✅ 少しずつ進めていく
というシンプルで実用的なアプローチ。


📖たとえ話:アヤカさんの卒論パニック

大学4年生のアヤカさんは、卒業論文の締切を前にパニック状態でした。

「1万字も書かなきゃいけない……ムリ……」
と、やる前から気持ちが折れかけていたある日、指導教官から言われました。

「アヤカさん、困難は分割せよって知ってる?
“1万字”を意識するんじゃなくて、“500字×20本”と考えてみなさい」

その言葉をヒントに、アヤカさんは論文を

  • 序論:500字

  • 背景:1000字

  • 先行研究:1500字
    …と細かくセクション分けし、1日1セクションずつ書いていきました。

気づけば、あっという間に卒論は完成!
「小さくすれば、大きなこともできる」
それを実感できた経験でした。


📚起源・由来

この言葉は、17世紀フランスの哲学者・ルネ・デカルトの名言として知られています。
デカルトはその著書『方法序説』の中で、こんなふうに述べています。

「私は、困難と思われるすべての問題を、それをよりよく解くために、できるかぎり多く、そして必要なだけ小さな部分に分割することを、常に守ることにした」

つまり、これは思考の技術であり、問題解決の哲学なんですね。


💡こんなときに使える!

  • 大量のタスクに追われているとき:「困難は分割せよ、まずひとつだけ終わらせよう」

  • 勉強計画を立てるとき:「1冊読むのは大変でも、1日10ページならできそう」

  • プロジェクト設計の初期に:「全体像を分けて、フェーズごとに進めよう」


✨まとめ

**「困難は分割せよ」**は、
大きくて手がつけられないように見える問題を、分けて考えることで解決可能にしてくれる考え方です。

「大きい」=「難しい」ではありません。
多くの困難は、ただ漠然としているだけ。
それを具体化し、小さなタスクに変えるだけで、前に進む力が生まれるのです。

もしあなたが今、大きな壁の前で立ち止まっているなら、
その壁を“ブロック状”に分けてみてください。
一つずつ乗り越えるうちに、いつの間にか、壁はなくなっているかもしれません。

さあ、今日やるべき「一つの小さなこと」はなんですか?