094【欣喜雀躍】うれしさのあまり、心がピョンと跳ねるとき

何かを頑張って手に入れたとき。

思いがけずうれしい知らせが届いたとき。

その瞬間、心がふわっと軽くなって、思わず笑顔になってしまう。

そんな「うれしさが身体にあふれ出す瞬間」って、ありますよね。

今回は、そんな気持ちをぴったり表現してくれる四字熟語をご紹介します!

欣喜雀躍とは?

**「欣喜雀躍きんきじゃくやく」**とは、

非常に喜んで、飛び上がるように大はしゃぎすること

を意味します。

「欣喜」は“心からうれしく思うこと”。

「雀躍」は“雀(すずめ)がピョンピョン跳ねるように小躍りすること”。

つまり、心の底から喜びがあふれて、体までウキウキ動き出すような状態を表します。

めちゃくちゃうれしい!という時にぴったりですね。

たとえ話でわかる「欣喜雀躍」

小学4年生のカナちゃんは、絵を描くのが大好き。

でも、いつもクラスでは目立たず、おとなしい女の子でした。

ある日、学校で「市の絵画コンクール」に出す作品をみんなで描くことに。

カナちゃんは、こっそり放課後まで残って、自分なりに一生懸命描き続けました。

そして数週間後──

なんと、カナちゃんの絵が「市長賞」を受賞したのです!

表彰式の日、名前を呼ばれた瞬間、カナちゃんの目には涙。

でもその足元では、思わずピョンっと飛び跳ねていました。

それを見た先生が言いました。

「これぞ、欣喜雀躍だね」

欣喜雀躍の起源

「欣喜雀躍」は、中国の古典に由来する表現です。

  • 「欣(きん)」=よろこぶ

  • 「喜(き)」=うれしい

  • 「雀躍(じゃくやく)」=スズメが喜んで飛び跳ねること

つまり、**“スズメのように嬉しさのあまり飛び跳ねる”**という、とても生き生きした表現として昔から使われてきました。

現代での使い方

  • 合格通知を受け取って「欣喜雀躍した」

  • 推しのライブチケットが当選して「欣喜雀躍」

  • 長年のプロジェクトが成功し、チーム全員が「欣喜雀躍」

といったように、うれしさが爆発するような場面で使います。

フォーマルな言葉なので、スピーチや文章、感想文でも映えます!

まとめ:喜びは、素直に跳ねてもいい

「欣喜雀躍」は、うれしすぎて飛び跳ねちゃうような気持ちを表す、とっても明るく前向きな四字熟語。

感情を抑えるのも大事なときはありますが、「うれしい!」って気持ちは、素直にピョンっと出していいんです。

人生には、思わず心が跳ねるような瞬間がちゃんとやってくる。

その一瞬一瞬を、大切に喜んでいきましょう。