「こんな小さな努力に意味あるのかな…?」
「毎日やってるけど、全然変わらない気がする」
そう思って、途中でやめてしまったことってありませんか?
でも、ほんの少しずつでも積み重ねれば、やがて大きな力になる――
そんな“継続のすごさ”を教えてくれる四字熟語をご紹介します。
点滴穿石とは?
**「点滴穿石(てんてきせんせき)」**とは、
「一滴ずつ落ちる水でも、長い時間をかければ石に穴をあけることができる」
という意味。
つまり、わずかな努力でも、根気よく続ければ大きな成果に繋がる、という教えです。
たとえ話でわかる「点滴穿石」
ある村に、字の読めないおじいさんがいました。
彼は60歳を過ぎてから、突然こう言い出します。
「わし、字が読めるようになりたい」
村人たちは最初、笑っていました。
「今さら勉強なんて無理だよ」
「目も悪いのに何するの?」
でも、おじいさんは毎朝、筆と紙を広げて一文字ずつ練習し始めました。
1日1文字、2日で2文字。雨の日も、雪の日も、毎日欠かさず。
5年が経ったある日、村の子どもたちにこう言いました。
「わし、ようやく手紙が読めるようになったよ」
おじいさんの目には涙。
子どもたちの目にも、尊敬の光が浮かんでいました。
点滴穿石の起源
この言葉の出典は、中国・後漢時代の書物『後漢書』の中の一節。
学問に励む若者に対して、こういう話が語られています。
「水の滴るがごときも、継続すれば石をも穿つ」
それほど小さな力でも、続ければ硬い石すら貫くというのは、古代から伝わる“継続は力なり”の真理だったんですね。
現代での使い方
-
毎日コツコツ英単語を覚えている受験生
-
日々の練習を怠らないアスリート
-
毎朝10分の筋トレを1年続けた人
-
毎日ブログを書くあなた
こんな努力こそ、「点滴穿石」。
派手さはなくても、**必ず結果に繋がる“見えない力”**が宿っています。
また、ビジネスの現場でも「点滴穿石の精神で取り組む」というように、地道な努力を称える文脈で使われます。
まとめ:変化は“ある日突然”じゃなく、“毎日の積み重ね”で起きる
「点滴穿石」は、ただの努力礼賛ではありません。
**「どんなに小さくても、やめなければ必ず何かが変わる」**という、人生の真理です。
焦らなくていい。
大きな成果を狙わなくてもいい。
一滴一滴、自分のペースでやっていけば、ちゃんと道は開けます。
今日の一歩も、明日の自分につながっている。
そう信じて、一滴ずつ、自分の“石”を穿ちましょう。