077【奮励努力】本気でがんばることに、無駄はない

こんにちは、ことばの旅人ブログへようこそ!

「がんばろう」と思っていても、つい気持ちが揺れてしまったり、途中で投げ出したくなったり。
そんなとき、胸にグッと響く言葉があります。

それが――

奮励努力(ふんれいどりょく)

今のあなたに必要なのは、才能や運ではなく、ただ一つのこと。
――「本気でやる」という覚悟です。


◆「奮励努力」の意味

この四字熟語は、

  • 奮励(ふんれい):気力を奮い起こして励むこと

  • 努力(どりょく):目標に向かって力を尽くすこと

つまり、

「全力を尽くして、一生懸命に物事に取り組むこと」
「気持ちをふるいたたせ、目標のために真剣に努力すること」

を意味します。

“やる気スイッチ”を全開にして突き進む、そんな姿勢を表す言葉です。


◆たとえ話:落ちこぼれだった少年

昔、とある村に「何をやっても人より遅い」と言われる少年がいました。
勉強も運動も不器用で、いつも人の後ろを歩いていました。

ある日、少年は母にこう言われます。

「誰よりもがんばるって、恥ずかしいことじゃないよ。やるって決めたなら、本気でやってごらん。」

そこから彼は、朝一番に起きて勉強し、練習し、努力を重ねました。
笑われる日も、悔しい日も、決して手を抜きませんでした。

数年後、彼は学年トップになり、地元の大会で優勝も果たしました。
彼が勝ち得たのは、才能ではなく――「奮励努力」という武器だったのです。


◆起源:明治時代の教育理念より

「奮励努力」は、漢字そのものは古典に由来しますが、四字熟語としての広まりは明治時代の教育現場が大きく関係しています。

旧制中学校などの校訓や標語としてもよく使われ、「真面目にがんばることの価値」が何よりも尊ばれた時代、学生たちはこの言葉を胸に刻んで学び、鍛えられてきました。


◆現代での使い方

現代でも「奮励努力」は、以下のような場面でよく使われます。

  • 大学受験や資格試験など、長期的な努力が必要なとき

  • 部活動やスポーツで成果を出したいとき

  • 自分に甘えず、やり抜きたいとき

たとえば:

  • 「いまが踏ん張りどころ。奮励努力を忘れずにがんばろう」

  • 「才能ではなく、奮励努力こそが彼を成功に導いた」

  • 「奮励努力を続ける姿は、周囲にも勇気を与える」


◆まとめ

**奮励努力(ふんれいどりょく)**は、

「気力を奮い起こし、真剣に力を尽くすこと」

を意味する、努力の王道とも言える四字熟語です。

「自分にできることは、ただ一つ。精一杯やること。」
そう思えたとき、あなたはすでにゴールへの道を歩きはじめています。


次回も、心に火をともす言葉をお届けします。
それではまた!🔥📚🏃‍♂️