
何かに挑戦しているとき、うまくいかない日が続くと「本当にこれでいいのかな…」と不安になることってありますよね。
結果がすぐに見えないと、投げ出したくなることもあるかもしれません。
でも、歴史の偉人や成功者たちは、一夜にして何かを成し遂げたわけではありません。
彼らが大切にしていた姿勢の一つが「堅忍持久」という言葉に表れています。
今回はこの四字熟語を、ちょっとしたストーリーを交えて紹介してみたいと思います。
たとえ話
昔々、小さな山村にタケシという少年がいました。
タケシの夢は、都会に出て絵描きになること。
けれど家は貧しく、絵の勉強をする道具も、時間もありません。
それでもタケシは、毎日畑仕事を終えたあと、夜な夜な木炭で紙に絵を描き続けました。
雪の日も、雷の日も、眠気と戦いながら。
10年が経ち、ついにタケシは村の支援を受けて都会に出ることができました。
そして、ある展覧会で彼の絵が大賞をとったのです。
審査員はこう言いました。
「この絵には、長い時間をかけて鍛えられた“芯の強さ”を感じる」
これこそが、「堅忍持久」。
どんなに苦しくても、あきらめずに耐え抜き、時間をかけて力を蓄える
――そんな精神を表した言葉なのです。
意味と読み方
堅忍持久とは、
「つらいことにも耐え、長い間努力を続けること」を意味する四字熟語です。
- 「堅忍」=心を強く持って、じっと我慢すること
- 「持久」=長く続けること
つまり、単なる我慢ではなく、「目的に向かって、じっと耐えながら努力し続ける」姿勢を表しています。
起源について
「堅忍持久」という言葉は、中国の古典などに直接的な出典はありませんが、思想としては古くから儒教の教えや武士道精神の中に含まれてきました。
特に日本では、武士が精神修養として掲げるべき徳目の一つとされ、「堅忍不抜」「持久力」などの言葉と合わせて重んじられてきました。
明治時代以降は、教育やスポーツの世界でも広く使われるようになっています。
日常でどう活かす?
たとえば試験勉強やダイエット、資格取得の勉強、仕事のプロジェクトなど、すぐに結果が出ないものに取り組むとき、堅忍持久の精神が大切になります。
短期間であきらめてしまえば、せっかくの努力が無駄に。
でも、コツコツと積み重ねていけば、やがて「成長した自分」が見えてくるはずです。
まとめ
「堅忍持久」とは、我慢強く、そしてあきらめずにコツコツと努力を積み重ねていく姿を表す四字熟語。
成功するかどうかは、「才能」よりも「続ける力」にかかっているのかもしれませんね。
あなたの目の前にある“夢”も、この言葉を胸に進めば、きっと叶う日がやってくるはずです。

