こんにちは!
今日の四字熟語は、昔も今も多くの人が目指すゴールのひとつ。
努力を重ねて地位を築き、成功をつかむことを意味する「立身出世(りっしんしゅっせ)」です。
「一流企業に就職したい」「起業して成功したい」「家族を楽にさせたい」
そんな“上を目指す思い”を表す、まさに出世欲の代名詞とも言える言葉です。
「立身出世」の意味とは?
**「立身出世(りっしんしゅっせ)」**とは、
自分の才能や努力によって、地位や名声を得ることを意味します。
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「立身」=自らの身を立てる(=自立し、立派な人間になること)
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「出世」=社会的に高い地位や役職に就くこと
この二つを組み合わせた「立身出世」は、
特に貧しい出自から成功を勝ち取った人に使われることが多い表現です。
立身出世のたとえ話
~新聞配達から官僚へ~
高校時代、タカシは家庭の事情で進学をあきらめかけていました。
それでも「いつか世の中の役に立つ人間になりたい」と、新聞配達で学費を稼ぎながら大学へ進学。
誰よりも早く起きて働き、誰よりも夜遅くまで勉強。
友人たちが遊んでいる間も、図書館にこもる日々が続きました。
その努力が実を結び、彼は見事、国家公務員試験に合格。
今では地域の政策を動かす立場にまで昇りつめました。
あるインタビューで彼はこう語ります。
「僕は特別な人間じゃない。ただ、立身出世の想いを持ち続けただけです。」
起源・由来はどこから?
「立身出世」は、中国の古典思想から生まれた言葉です。
儒教の思想の中で「立身」は特に重要視されており、
「立身して道を行う」
(自分の身を立てて、社会の道理に従い、世の中のために働く)
という考えが重視されていました。
特に『論語』では、孔子が弟子たちに「立身して世に役立つ人間になれ」と教えており、
この考えが日本にも伝わり、「立身出世」という言葉が江戸時代以降、武士・商人・庶民の憧れとして広まっていきました。
まとめ
「立身出世」とは、
自分の力で道を切り開き、社会的に成功することを表す言葉です。
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努力が報われたとき
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貧しい環境から這い上がるとき
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誰にも期待されなかった中で成功したとき
この四字熟語は、そのすべてを象徴しています。
ただし、「出世=幸せ」とは限らない現代。
どんな成功を目指すかは、自分自身で決める時代です。
あなたにとっての「立身出世」は、どんな形ですか?
次回も、人生にヒントをくれるような四字熟語をわかりやすくご紹介していきます!
夢や目標に向かって歩むあなたの背中を、ことばの力でそっと押せますように📚✨