052【勇気百倍】その一言で、心に火がつく瞬間

こんにちは!
今回は、誰かの言葉や出来事で自信がみなぎってくるあの感覚を表す四字熟語、「勇気百倍(ゆうきひゃくばい)」をご紹介します。

「やれるかどうか不安だったけど、あの言葉で前に進めた」
「心細かったけど、誰かがそばにいてくれて一気に元気が出た」
そんな経験、ありませんか?

「勇気百倍」は、まさにそんなときにぴったりの言葉です。


「勇気百倍」の意味とは?

「勇気百倍」とは、
ある出来事や言葉、状況によって、自信や勇気が何倍にも増すことを意味します。

「百倍」というのはもちろん誇張表現ですが、
「何倍にも力が湧いてきた!」という強い気持ちを表すときに使われます。


勇気百倍のたとえ話

〜駅伝のラストスパート〜

高校最後の駅伝大会。
アンカーを任されたリョウは、チームが上位に食い込めず、心が折れかけていました。
走る前も「無理かもしれない…」と弱気な表情。

そのとき、チームメイトが大きな声で叫びました。
「リョウならいける! 全力でぶつかってこい!」

その瞬間、リョウの顔つきが変わりました。
彼は懸命にラストスパートをかけ、なんと3人を抜いてゴール。

あとでリョウはこう言いました。
「あの一言で勇気百倍になったんだ。あの瞬間、怖さが吹き飛んだよ。」


起源・由来はどこから?

「勇気百倍」という言葉自体は、中国古典に由来する明確な出典はありませんが、
漢文の世界では「百倍」という言葉は「非常に増す・とても多くなる」という表現としてよく使われていました。

たとえば、「恩に感じて力が百倍になった」「怒りで気力が百倍になった」など。
その中から日本で派生的に「勇気百倍」という言い回しが生まれたと考えられています。

つまり、「百倍に増した勇気=ものすごい気力・やる気が湧いた状態」を表す、
日本的な感覚で育まれた四字熟語なんです。


まとめ

誰かの一言で、あるいは自分の中のスイッチが入って、
「よし、やってやるぞ!」という気持ちになる瞬間。
それが「勇気百倍」の状態です。

そんな瞬間を、自分にも、そして誰かにもプレゼントできたら素敵ですよね。
たった一言で、人はこんなにも力強くなれるのです。


次回は、また違った「心を動かす四字熟語」をお届けします。
あなたの毎日に、ことばのエネルギーを🌱