
「やると決めたら、ブレない心で一直線。」
そんな経験、あなたにもありませんか?
こんにちは!
今日も四字熟語の世界へようこそ。
第30回は、努力や集中力にまつわる力強い言葉、「一意専心」をご紹介します。
受験勉強、部活、仕事、趣味――。
何かに夢中になって取り組んだときのあの気持ち。
「これしかない!」という覚悟。
そんな場面にぴったりな四字熟語です。
「一意専心」の意味
「一意専心」とは――
「ただ一つのことに心を集中させて、一心に取り組むこと」
を意味します。
- 一意:ただひとつのことを思うこと
- 専心:そのことに心を集中させること
つまり、「一つの目標や目的に向かって、心をブレさせず集中し続ける」姿勢を表しています。
たとえ話
たとえばこんな話があります。
中学生の翔くんは、音楽が好きで小さい頃からピアノを弾いていました。
でも、周りはサッカー部やバスケ部に入っている中、ピアノを続けることに少し迷いも感じていました。
そんなある日、テレビでプロのピアニストが演奏する姿に心を打たれます。
「僕も、あんなふうに弾けるようになりたい!」
それからというもの、翔くんは毎日欠かさず練習を続けました。
友達が遊びに誘っても、テレビの誘惑があっても、「今はピアノが一番大事」と心を決めて打ち込んだのです。
その努力の甲斐あって、彼は音楽コンクールで入賞し、夢への一歩を踏み出すことができました。
これこそまさに――「一意専心」の精神です。
起源は?
「一意専心」の由来は、なんと仏教にあります。
仏教の経典『涅槃経』の中で、仏の教えを心から信じ、ひたすら一つの教えに心を向けることの大切さが語られています。
そこでは「一意に仏道を修め、専ら心を込めること」が理想とされており、この考えが四字熟語となって現代にも伝わっているのです。
現代での使い方
「一意専心」は、以下のような場面でよく使われます。
- 受験や勉強:「合格を目指して一意専心の日々を送る」
- 仕事や夢:「一意専心して、起業に挑戦した」
- 趣味や特技:「彼は将棋に一意専心している」
スポーツ選手や芸術家、職人など、何かを極めたい人の姿にぴったりな言葉ですね。
まとめ
「一意専心」とは、心を一つに集中させて、ぶれずに突き進む姿勢。
時代がどれだけ移り変わっても、「夢を叶えたい」「何かを極めたい」という気持ちは、きっと誰の心にもあるはず。
あなたにとっての「一意専心」は何でしょうか?
その想いを大切に、一歩ずつ前に進んでみてください。
次回もどうぞお楽しみに!
心に響く四字熟語の旅、まだまだ続きます✨