
こんにちは!
日常にちょっぴり教養をプラスする四字熟語シリーズ、今回は「千載一遇」をご紹介します。
この言葉、よく「大チャンスが来た!」って時に聞いたことがある人も多いんじゃないでしょうか?
でも、その本当の意味や起源を知ってる人は案外少ないかも…。
というわけで今回は、ちょっとしたストーリーとともに、「千載一遇」の世界をのぞいてみましょう。
「千載一遇」とは?
読み方:せんざいいちぐう
意味:千年に一度しか巡り会えないような、またとない絶好の機会。
もう少しやさしく言うと、「めったにない、すごいチャンスが来た!」ってこと。
人生で何度あるかわからない、そんなチャンスに出会ったときに使われる言葉です。
たとえ話
昔々、ある山奥の小さな村に「千年桜」と呼ばれる伝説の桜の木がありました。
その桜は千年に一度しか花を咲かせないと言われていて、村人たちは代々その奇跡の瞬間を夢見ていました。
ある年、春の初めに一人の少年が山へ薪を取りに出かけました。
ふと見上げると、なんと伝説の桜が満開になっていたのです。
ピンク色の花びらが風に舞い、あたり一面が光り輝くような美しさ――。
「こんな光景、きっと一生に一度しか見られない…!」
少年はその感動を胸に焼きつけ、村へ戻って人々に知らせました。
その日から、その年は「千載一遇の春」と呼ばれるようになったのです。
起源
この「千載一遇」という言葉、実は中国の歴史書『史記』が由来なんです。
「千載」は「千年」、「一遇」は「一度の巡り会い」という意味。
つまり「千年に一度の出会い」=「ものすごく貴重なチャンス」という意味合いになります。
司馬遷が書いた『史記』の中で、「千載に一遇するか否か(そんなこと、千年に一度あるかないかのことだ)」と語られており、そこから現在の意味が広まっていきました。
こんなときに使いたい!
- 就職試験で自分の志望する会社が新しい部門を立ち上げる →「これは千載一遇のチャンスだ!」
- 応募総数1万人のコンテストに当選 →「千載一遇の幸運に恵まれた」
- 一生に一度あるかないかの有名人との偶然の出会い →「千載一遇の出来事だった」
まとめ
「千載一遇」は、日常の中ではあまり使われないけれど、ここぞという瞬間を表す、ドラマチックな四字熟語です。
大きなチャンスは、いつも突然やってきます。
そんなときにこの言葉を思い出せば、きっと迷わずそのチャンスに飛び込めるはず。
あなたにとっての「千載一遇」は、いつ訪れるでしょうか?
それでは、また次回の四字熟語でお会いしましょう!
今日も良い一日を☀️