
誰かと話していて、「なんか、この人目を合わせてくれないな…」って思ったことありませんか?
目をそらされると、「嫌われてる?」「何か隠してる?」と不安になるもの。
でも実は、“目をそらす”という行動にもちゃんと理由があります。
今回は、高校生の翔太と紗季のほろ苦い青春ストーリーから、その心理に迫ってみましょう!
彼女の目が合わない理由
翔太はずっと気になっていたクラスメイトの紗季(さき)に、思い切って話しかけることにした。
放課後、帰り支度をしている紗季に声をかける。
「紗季、明日の課題ってどこまでだっけ?」
すると紗季は、小さな声で答えた。
「あ…たしか、5ページまで…だと思う…」
でも、なぜか目を合わさない。
顔もほんのり赤い気がする。
(ん?なんか避けられてる?俺、なんかしたっけ…?)
翔太はちょっとだけ不安になった。
目線をそらす心理には2パターンある!
目をそらすしぐさには、主に2つの心理があると言われています。
① 恥ずかしさや照れ隠し
好きな人や緊張する相手と話すとき、人は自然と目をそらしてしまうことがあります。ドキドキして視線が合わせられないのは、ごく自然な反応なんです。
② 後ろめたさ・ウソ・警戒心
一方で、相手に見られたくない本音があるときや、後ろめたい気持ちがあるときにも、視線をそらすことがあります。
なので、「目をそらした=嫌い」ではなく、“心の動き”がそこに出ているということなんですね。
その後の展開…紗季の本音
数日後、翔太は偶然、紗季が友達と話しているのを耳にした。
「えー?また翔太くんと話したの?なんで目合わせないのさ〜」
「う、うるさいな…!こっちだって緊張するんだよ…」
それを聞いた翔太は、ようやく気づいた。
「…なんだ、嫌われてるんじゃなくて、むしろ好意があったのかも…?」
その日から翔太は、紗季と話すときに優しく笑いながらこう言うようになった。
「目、そらさなくても大丈夫だよ。俺、話せて嬉しいからさ」
紗季は顔を真っ赤にして、それでもちょっとだけ目を合わせてくれるようになった。
まとめ
目をそらす=マイナスイメージと思われがちですが、実はそれって「相手の気持ちが動いている」証でもあります。
- 緊張している
- 照れている
- 不安を感じている
- 心を守っている
こうした気持ちが、目の動きとして自然に表れてしまうんです。
だから、目をそらされたからといって「嫌われてる」と決めつけず、相手の気持ちに少し寄り添ってみると、見えてくるものがあるかもしれません。