
こんにちは!
今回は、論語の中でも「準備の大切さ」を教えてくれる名言をご紹介します。
突然ですが、あなたは何か新しいことに挑戦するとき、準備をどれくらいしますか?
たとえば料理、旅行、仕事、勉強……
すべて「事前の準備」が結果を大きく左右する場面って多いですよね。
そんな“準備の力”を一言で表してくれているのが、今回ご紹介する論語の一節です。
論語のことば
「工欲善其事、必先利其器(こう、そのことをよくせんとほっすれば、かならずそのきをとくす)」
意味は、
「職人がよい仕事をしようと思ったら、まず道具をしっかりと整える必要がある」
というもの。
ここでいう「工」は職人、「器」は道具のことです。
つまり、何かを上手くやろうと思うなら、まずは道具(=準備)を整えることが大事、という教えですね。
たとえ話
ある日、小学生のケンタくんが夏休みの自由研究で「昆虫の観察」をすることにしました。
ところが当日、虫かごはボロボロ、虫取り網は破れてる、ノートも持っていない――。
「まぁなんとかなるだろう!」
と出かけたものの、虫は逃げるし、観察メモも取れず、結局なにも残らない一日になってしまいました。
次の日、ケンタくんは準備をしっかりして再チャレンジ!
丈夫な虫かご、新しい虫取り網、観察ノートも持って行き、無事に研究を終えることができました。
そう、「うまくやりたいなら、まずは道具を整える」って、本当に大事なんです。
この言葉の出典
この言葉は、中国の思想家・孔子の教えを弟子たちがまとめた『論語』の中の一節です。
具体的には「衛霊公」という章に出てきます。
孔子はただの知識人ではなく、人生の知恵や生き方を重視した教育者でもありました。
この言葉も、弟子たちに「ただ努力するのではなく、準備を怠らず効率よく動けるようにしなさい」と伝えるために使ったとされています。
現代でいうと、仕事前の段取りや、勉強の計画、スキルアップのための道具選びなど、あらゆる場面で活かせる教えです。
現代での活かし方
- プレゼンを成功させたいなら、資料づくりとリハーサルを怠らない
- 料理をおいしく作りたいなら、包丁を研いで材料をそろえる
- 勉強を効率よくしたいなら、まずは使いやすいノートやアプリを用意する
どんな場面でも、「準備=未来への投資」です。
まとめ
工、その事をよくせんと欲すれば、必ずその器を利くす
この言葉は、何かを上手くやりたいなら、その前にしっかりと準備を整えるべきだ、という非常にシンプルかつ普遍的な真理です。
行動を始める前に少し立ち止まって、「道具はそろってるか?」「準備は万全か?」と確認してみましょう。
それだけで、結果がグッと変わってくるかもしれません。