021【吾十有五にして学に志す】(われじゅうゆうごにしてがくにこころざす)

こんにちは!

今回は、論語の中でも特に有名な言葉、

吾十有五われじゅうゆうごにしてがくこころざす」

をご紹介します。

この言葉は、学ぶことの大切さや、人生における“志”の持ち方を教えてくれる名言です。

でも、少し難しく感じる方も多いのでは?

そこで今回は、たとえ話やストーリーを交えて、わかりやすく解説していきます😊

ことばの意味と読み方

吾十有五われじゅうゆうごにしてがくこころざ

「私は十五歳のときに、学問に志を持った」という意味です。

つまり、「15歳で“本気で学ぼう”と決めたよ」という孔子の言葉です。

たとえ話

ある日、少年ユウタ(15歳)は、テレビで見たプロ野球選手に憧れました。

「自分も、いつかあのマウンドに立ちたい――!」

それまで何となく部活に通っていた彼は、その日を境に練習の取り組み方が一変。

朝練、夜練、体づくり…今までやらなかったことも全力で挑戦しました。

「ただ野球をしてる」のではなく、「夢を叶えるために野球をしてる」

そう意識が変わった瞬間こそが、まさに「学に志す」なんですね。

この「志」があるかないかで、その後の人生の歩みはまるで違ってきます。

ことばの起源は?

この言葉は、孔子という中国の思想家が書いたとされる「論語」の中の一節です。

具体的には、「為政いせい」という章の冒頭に出てきます。

全文はこちら👇

吾十有五われごじゅうゆごにしてがくこころざす。
三十さんじゅうにしてつ。
四十しじゅうにしてまどわず。
五十ごじゅうにして天命てんめいる。
六十ろくじゅうにして耳順みみしたがう。
七十ななじゅうにしてこころほっするところしたがってのりえず。

(訳)
15歳で学問を志し、30歳で自立し、40歳で迷いがなくなり、50歳で天命を悟り、60歳で人の話を素直に聞けるようになり、70歳で心のままに行動しても道を踏み外さなくなった。

この名言は、孔子の人生の振り返りでもあり、人が成長していくステップを教えてくれています。

ひとこと

「学ぶ」って、学校の勉強だけじゃなくて、人として成長するための“姿勢”のことなんですよね。

15歳で「学ぼう」と決めた孔子は、それから一生をかけて、知識だけでなく人格を磨き続けました。

たとえ大人になってからでも、「今ここから学びたい」と思えた瞬間が、あなたの「学に志す」時なのかもしれません😊

まとめ

  • 吾十有五にして学に志す:15歳で本気で学ぼうと決意したという意味
  • たとえ話:プロ野球選手を目指す少年のように、志を持つことで人生が変わる
  • 起源:「論語」の「為政」篇。孔子が人生をふり返って語った言葉

学ぶことは、何歳からでも遅くありません。

あなたの「志」、今こそ見つけてみませんか?