
こんにちは!
今回は『論語』の有名な言葉、「己に克ちて礼を為すを仁と為す」について解説します。
ちょっと難しく感じるかもしれませんが、たとえ話やストーリーを交えてわかりやすく紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
この言葉の意味と起源
この言葉は、孔子とその弟子・顔回のやり取りの中で出てきます。
『論語・顔淵篇』に登場する言葉です。
🔹 原文
「克己復礼為仁。一日克己復礼、天下帰仁焉。」
🔹 読み下し文
「己に克ちて礼を為すを仁と為す。一日己に克ちて礼を為せば、天下仁に帰す。」
🔹 現代語訳
「自分の欲望や感情を抑え、礼儀や道徳を守ることこそが仁である。一日でもそれを実践すれば、天下は自然と仁に満ちる。」
この言葉のポイントは、
「克己」=自分の欲望や感情に打ち克つこと
「礼を為す」=社会のルールや礼儀を守ること
この2つを実践することで、「仁(じん)」=思いやりや愛を持った立派な人間になれる という考え方ですね。
たとえ話
ある町に、一人の少年・太一がいました。
太一は甘いものが大好きで、いつも駄菓子屋でお菓子を買っていました。
ある日、お母さんから「今日はお菓子を買わずに帰ってきなさい」と言われました。
しかし、駄菓子屋の前を通ると、美味しそうなチョコが目に入ります。
「少しぐらいならいいかな…?」と心が揺れました。
その時、太一は考えました。
「ここで自分の欲に負けてしまったら、お母さんとの約束を破ることになる。自分に克って、約束を守ることが大切なんだ!」
太一はぐっと我慢し、お菓子を買わずに家に帰りました。
すると、お母さんは「約束を守ったね!えらいね」とニッコリ。
実は、太一の誕生日が近かったので、お母さんは特別なケーキを用意していたのです!
太一は、「自分の欲望に打ち克つことができてよかった!」と心から思いました。
この話から学べること
このストーリーのように、私たちは日常の中で、「自分の欲望に負けそうになる場面」 に出会います。
でも、そのたびに「己に克ちて礼を為す」ことを思い出し、自分を律することで、周りの人との信頼関係が生まれ、よりよい人間になっていくのです。
例えば、
✅ イライラしているときに、人に優しく接する
✅ 誘惑に負けずに、やるべきことをやる
✅ 約束を守り、信頼を築く
こういったことを積み重ねていくことで、孔子のいう「仁」に近づくことができるのですね!
まとめ
「己に克ちて礼を為すを仁と為す」は、「自分の感情や欲望に打ち克ち、礼儀を守ることが、人として大切な徳である」 という意味です。
現代でも、約束を守ること、感情をコントロールすること、周りの人を思いやることは、とても大切ですよね。
ぜひ、日常の中で意識してみてください!
それでは、また次回の記事でお会いしましょう!✨