はじめに
戦国時代、裏切りは日常茶飯事。
その中で、七度も主君を変えながら、最後には大出世した男がいました。
それが、今回の主役・藤堂高虎です。
彼の生き方は、まさにサバイバルそのもの!
貧しい武士からスタート
高虎は、最初から名門の出ではありません。
生まれた家は、あまり裕福ではありませんでした。
若いころは、渡り奉公のような形で、いろいろな主君に仕えました。
そのたびに実力を磨き、少しずつのし上がっていきます。
七度の主君替え
高虎は、なんと七度も仕える相手を変えました。
これだけ聞くと「裏切り者?」と思われがちですが、彼の場合は少し違います。
常に「今、自分を活かせる場所はどこか?」を考え、チャンスをつかんでいったのです。
裏切りではなく、「柔軟な生き方」といえるでしょう。
豊臣から徳川へ
高虎は、豊臣秀吉にも重用されました。
城づくりの名手として知られ、伊賀上野城や今治城などを築きました。
しかし、秀吉の死後、情勢は激変。
高虎は見抜きます。
これからは徳川の時代だ、と。
そして、家康に接近し、見事に取り入るのです。
この決断が、彼の運命を大きく変えました。
関ヶ原後の大出世
関ヶ原の戦いでは、東軍に味方。
戦後、高虎は伊勢・伊賀合わせて32万石の大名に!
もはや、成り上がりどころか大大名の仲間入りです。
かつての貧しい若武者は、堂々たる国持ち大名へと成長しました。
おわりに:時代を読む天才
藤堂高虎は、時代の流れを読む天才でした。
ただ運が良かったわけではありません。
常に状況を見極め、自分にできることを最大限にやりきった結果です。
「柔軟に、したたかに生きる」
そんな高虎の生き様は、現代にも通じるヒントかもしれません。