060【藤堂高虎】七度主君を変えた戦国サバイバー

はじめに

戦国時代、裏切りは日常茶飯事。

その中で、七度も主君を変えながら、最後には大出世した男がいました。

それが、今回の主役・藤堂高虎です。

彼の生き方は、まさにサバイバルそのもの!

貧しい武士からスタート

高虎は、最初から名門の出ではありません。

生まれた家は、あまり裕福ではありませんでした。

若いころは、渡り奉公のような形で、いろいろな主君に仕えました。

そのたびに実力を磨き、少しずつのし上がっていきます。

七度の主君替え

高虎は、なんと七度も仕える相手を変えました。

これだけ聞くと「裏切り者?」と思われがちですが、彼の場合は少し違います。

常に「今、自分を活かせる場所はどこか?」を考え、チャンスをつかんでいったのです。

裏切りではなく、「柔軟な生き方」といえるでしょう。

豊臣から徳川へ

高虎は、豊臣秀吉にも重用されました。

城づくりの名手として知られ、伊賀上野城や今治城などを築きました。

しかし、秀吉の死後、情勢は激変。

高虎は見抜きます。

これからは徳川の時代だ、と。

そして、家康に接近し、見事に取り入るのです。

この決断が、彼の運命を大きく変えました。

関ヶ原後の大出世

関ヶ原の戦いでは、東軍に味方。

戦後、高虎は伊勢・伊賀合わせて32万石の大名に!

もはや、成り上がりどころか大大名の仲間入りです。

かつての貧しい若武者は、堂々たる国持ち大名へと成長しました。

おわりに:時代を読む天才

藤堂高虎は、時代の流れを読む天才でした。

ただ運が良かったわけではありません。

常に状況を見極め、自分にできることを最大限にやりきった結果です。

「柔軟に、したたかに生きる」

そんな高虎の生き様は、現代にも通じるヒントかもしれません。