何か良いことがあったとき、思わず笑顔があふれてしまう瞬間ってありますよね。
頑張った末に手に入れた結果や、思いがけないサプライズ。
そんなとき、言葉にしなくても「嬉しい」が顔に出てしまう。
そんな幸せの瞬間をぴったり表す四字熟語が――**欣喜満面(きんきまんめん)**です。
欣喜満面とは?
**欣喜満面(きんきまんめん)**とは、
心から喜んで、顔中がうれしさに満ちあふれていること
を意味します。
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「欣喜」=心からよろこぶこと
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「満面」=顔いっぱいに表情があふれること
つまり、うれしさがあふれて隠せない様子を表す言葉なんです。
たとえ話でわかる「欣喜満面」
カナは、ずっと応募していたイラストコンテストの結果発表を見て、
自分の名前が「最優秀賞」に載っているのを見つけた。
「……えっ!?」
スマホを握る手が震える。何度も画面を見返して、じわじわと実感がわいてきた。
その瞬間――彼女の顔には、言葉にできないほどの笑顔が広がった。
妹に「どうしたの?」と聞かれたとき、自分でも驚くくらいニヤけていた。
まさに、「欣喜満面」。
嬉しさがあふれて、自然と表情に出てしまう。そんな幸せな瞬間でした。
欣喜満面の起源
「欣喜満面」は、中国の古典にも見られる言い回しで、
「欣喜」は古くから「心の底から喜ぶこと」を意味し、
「満面」は「顔いっぱいにその感情が表れている状態」を指します。
文字通り「喜びが顔に満ちる」という意味で、昔からよろこびを素直に表す様子として使われてきました。
現代での使い方
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長年の努力が報われたとき
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サプライズや嬉しい報告を受けた瞬間
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人の喜ぶ表情を表現したいとき
など、「喜びが顔に出る」シーンにぴったりです。
たとえば、
「合格通知を見た彼は欣喜満面の笑顔を浮かべていた」
「プレゼントを受け取ったときの欣喜満面な様子が忘れられない」
など、「その人の喜びが伝わってくるような表情」を描写するときに使います。
まとめ:うれしさは、顔に出るほどうれしいのがいい
喜びは、誰かに伝えようとして伝えるものだけじゃありません。
本当にうれしいときは、自然と表情や声にあふれて出てくるもの。
そんな瞬間を、「欣喜満面」という言葉はあたたかく切り取ってくれます。
嬉しいときは、遠慮せずに笑っていい。
その笑顔が、誰かの幸せにもなるのだから。