100【欣喜満面】顔いっぱいにあふれるうれしさ

何か良いことがあったとき、思わず笑顔があふれてしまう瞬間ってありますよね。
頑張った末に手に入れた結果や、思いがけないサプライズ。
そんなとき、言葉にしなくても「嬉しい」が顔に出てしまう。

そんな幸せの瞬間をぴったり表す四字熟語が――**欣喜満面(きんきまんめん)**です。


欣喜満面とは?

**欣喜満面(きんきまんめん)**とは、

心から喜んで、顔中がうれしさに満ちあふれていること

を意味します。

  • 「欣喜」=心からよろこぶこと

  • 「満面」=顔いっぱいに表情があふれること

つまり、うれしさがあふれて隠せない様子を表す言葉なんです。


たとえ話でわかる「欣喜満面」

カナは、ずっと応募していたイラストコンテストの結果発表を見て、
自分の名前が「最優秀賞」に載っているのを見つけた。

「……えっ!?」

スマホを握る手が震える。何度も画面を見返して、じわじわと実感がわいてきた。

その瞬間――彼女の顔には、言葉にできないほどの笑顔が広がった。

妹に「どうしたの?」と聞かれたとき、自分でも驚くくらいニヤけていた。

まさに、「欣喜満面」。

嬉しさがあふれて、自然と表情に出てしまう。そんな幸せな瞬間でした。


欣喜満面の起源

「欣喜満面」は、中国の古典にも見られる言い回しで、
「欣喜」は古くから「心の底から喜ぶこと」を意味し、
「満面」は「顔いっぱいにその感情が表れている状態」を指します。

文字通り「喜びが顔に満ちる」という意味で、昔からよろこびを素直に表す様子として使われてきました。


現代での使い方

  • 長年の努力が報われたとき

  • サプライズや嬉しい報告を受けた瞬間

  • 人の喜ぶ表情を表現したいとき

など、「喜びが顔に出る」シーンにぴったりです。

たとえば、

「合格通知を見た彼は欣喜満面の笑顔を浮かべていた」
「プレゼントを受け取ったときの欣喜満面な様子が忘れられない」

など、「その人の喜びが伝わってくるような表情」を描写するときに使います。


まとめ:うれしさは、顔に出るほどうれしいのがいい

喜びは、誰かに伝えようとして伝えるものだけじゃありません。
本当にうれしいときは、自然と表情や声にあふれて出てくるもの

そんな瞬間を、「欣喜満面」という言葉はあたたかく切り取ってくれます。

嬉しいときは、遠慮せずに笑っていい。
その笑顔が、誰かの幸せにもなるのだから。